西洋絵画史、西洋音楽史をざっと復習しよう3 ラファエル前派、写実主義→印象主義

世界の文化

ラファエル前派

ラファエル前派とは、1848年、自然の純粋な写実を真の表現すべき芸術と位置付け、初期ルネサンスの回帰を掲げて英国で結成された芸術集団です。10年ほどで解体しますが、その後象徴主義の先駆け的な役割を果たしました。

難しいことを書いてしまいましたが、見てみると、本当に美しい絵だなって思います。

代表画家としては、ミレイ、ウォーターハウスがいます。ミレイの『オフィーリア』は、誰もが一度はどこかで目にしたことのある絵ではないでしょうか。また、ウォーターハウスの絵もとっても美しいです。

写実主義

写実主義は、19世紀にフランスで展開・発展した芸術運動です。対象を抽象化、理想化せずに客観的な描写を理想としました。労働者など下層階級の人々の生活や日常を世界の現実と捉え、忠実に表現していることが特徴です。

労働をしている様子や、日常的な様子を描いた作品は今までにはありませんでした。歴史的な有名人でもなく、英雄でもなんでもない普通の人を描いています。

この時代、産業革命の波がイギリスからヨーロッパに及び、労働者の増大と都市への人口集中により、パリは急速に大都市へと変貌しました。

それに伴い交通網の整備や、新聞・雑誌などの登場で「文化の大衆化」が起こり、美術の世界では絵画の鑑賞者が、限られた権力者から一般市民にまで広がっていきました。

代表的な画家としては、ジャン=フランソワ・ミレー、カミーユ・コロー、ギュスターヴ・クールベなどがいます。

【写実主義の代表作】

・フランソワ・ミレー「落穂拾い」・・・光と影の見事なバランスによって描かれた背景と、目の前に実在するかのように浮かび上がる人物のリアリティが素晴らしい、ミレーを代表する作品です。落穂拾いとは、収穫後の田畑に落ちている稲穂などの糧をひとつひとつ拾う作業のことで、ミレーは今まで注目されることのなかった労働や農民といった日常を題材に描きました。

・クールベ「オルナンの埋葬 」・・・「オルナンの埋葬」はクールベの代表作の一つで、山奥の田舎町での葬儀の様子が描かれています。

印象主義

印象派(印象主義ともいう)とは、19世紀後半にパリで起こった前衛芸術運動です。

これまでの絵画制作は、屋内で制作することが大半でした。

しかし、この頃から、チューブ入り絵の具が普及したり、鉄道の発達でパリから気軽に郊外に出掛けられるようになったことより、戸外制作を行うことが増えました。

また、日常生活で生まれた余暇を過ごす人々や、ガス灯による夜の情景など当時の近代性を心象そのままに表現したことが、印象派の特徴です。

この時代の代表的な画家としては、マネ、ドガ、モネ、ルノワール、ピサロ、モリゾ、スーラ、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホなどがいます。

私はこの中でも、今回はルノワールをご紹介したいと思います。

ルノワールはフランス生まれです。

ルノワールのパレットは、黒色を使わず鮮やかな純色のみを出すため、「虹色のパレット」と呼ばれました。

彼の代表作は、『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』で、モンマルトルの庶民的ダンスホール常連客や友人をモデルに描きました。

次に、印象派の音楽をご紹介したいと思います。

印象派の絵画がふんわりとした色使いのものが多いように、印象主義音楽でも、それまでの理論や形式とは別の技法を編み出し、ふんわりとした音楽が多く作られました。

代表的な作曲家は、クロード・ドビュッシー、モーリス・ラヴェルなどがいます。

ドビュッシーだけでなく、モネやゴッホなど、印象派の芸術家は19世紀のパリ万国博覧会にて日本の芸術に触れており、とても感銘を受け、自分の芸術にそのエッセンスを取り入れたそうです。その動きは、ジャポニズムと呼ばれています。

例えば、モネが、着物を着た女性を描いた「ラ・ジャポネーズ」や、ゴッホによる「名所江戸百景」の模写は、日本の浮世絵から影響を受けています。

また、ドビュッシーの交響詩「海」は、葛飾北斎の作品をイメージして作曲されたとも言われています。

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