日本の色彩事典

日本文化

はいみなさんこんにちは。

今日は、日本の色彩について、ご紹介していきたいと思います。

中国では、原色を軸にした、はっきりした色を好み、配色にしても、その強い対比で人目を引くことを基本としていました。

日本において、飛鳥・奈良時代に中国から渡ってきた五行説に基づく配色は、はっきりした色彩です。

しかし、平安時代に入って、日本の色彩感覚は変容しました。それは、京都の風土に由来します。鴨川をはじめ、河川の多い京都では、霧など水蒸気を多く含んだ空気が色彩をやわらげ、デリケートなものにしました。

また、日本では四季の変化に富んでいて、春夏秋冬と微妙に色彩が変化していき、やわらかな色彩に心を寄せました。

【艶】

華やかな「艶」の色彩は、桃山時代、江戸時代に現れました。武家の奥方や町人の女房の小袖に見られました。上流階級よりも、町人や庶民たちの階級に現れた色彩感覚です。

韓紅(からくれない)

黄肌(きはだ)

青磁色(せいじいろ)

新橋色(しんばしいろ)

【寂】

侘び・寂びの境地を示すねずみ色や茶色、沈んだ草色など枯淡な味わいは世界でも類を見ない色彩です。千利休が長次郎に焼かせた楽焼は、光沢も無く、まことに枯れて、しかもしっとりとしています。

呂色(ろいろ)

砥粉色(とのこいろ)

樺茶(かばちゃ)

鴬色(うぐいすいろ)

【雅】

水蒸気の多い空気と季節のデリケートな移ろいが、やわらかなパステルトーンの色彩を作り上げ、雅の感覚が生まれました。

平安時代に入って貴族生活が落ち着いてくると、絵画や彫刻が唐風から和風になっていき、中間色の微妙な色の美しさが中心となります。

露草色(つゆくさいろ)

萌黄(もえぎ)

藤色(ふじいろ)

紅梅色(こうばいいろ)

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