キュレーション、宗教入門

<キュレーション>

キュレーターは、巧みなテーマ設定や作品の選択・ディスプレイなどによって鑑賞者を誘惑し、心をゆさぶる忘れがたい体験を演出すると共に、展覧会などの実践を通じ、社会に対して批評や思想の提案を行う。

キュレーターの仕事は、資格芸術を解釈し、これに添って、芸術を再度プレゼンテーションすること。

キュレーターは、展覧会やプロジェクト企画の実現を通して、鑑賞者と作品を媒介する。作品と人とを出会わせ、作品についての理解を促すことを、主足る仕事としている。

鑑賞者はアートとの出会いを重ねていくことで、思考や創造力が耕されていく楽しみを味わうことが出来る。

作品はそのままで存在するのではなく、鑑賞するという体験を通して初めて芸術作品として存在する。どのような空間・文脈・関係性で見られるかによって、体験は異なってくる。

キュレーターは展覧会や美術館を通じて、社会と明確に関係を持つ。

しかし日本においては、アートを通して教育、啓発、経済効果の方が評価されやすい。

<宗教入門>

1,ユダヤ教

ユダヤ人とは、イスラエル人、あるいはヘブライ人のこと。

ユダヤ人の歴史的故郷はパレスチナ。

古代中東にはアッシリア、バビロニア、隣のアフリカ大陸にはエジプトがあった。

そのいずれにも属さない無名の小数集団がユダヤ人の起源。

彼らはヤハウェ(唯一神)と呼ばれる神の掟を守る民として団結していた。

ユダヤ教徒のこだわりは、神の戒律を具体的に守ること。

タルムード・・・口伝の集大成

ラビ(先生)を中心に、シナゴーグ(集会所)で知恵を学ぶというライフスタイルが今日まで続いている。

ユダヤ人の信仰の特徴・・・霊魂・死後の生・天国地獄・救済など、そういう観念的な議論には比較的冷淡。このあたりは、キリスト教とはずいぶん違っている。

ユダヤ教徒が重視するのは、祖先から受け継いだ様々な規則をまじめに守っていくこと。

19世紀、故郷であるパレスチナの地に国家をつくろうという運動(シオニズム)が生まれ、今日のイスラエル国家の樹立につながった。

2,キリスト教

開祖のイエス・キリストはユダヤ教徒。

「キリストは甦った」というビッグ・ニュースのことを「福音」、英語でゴスペルという。

ゴスペルとは「good spell(よい話)」という意味。

ユダヤの戒律は行き過ぎると差別的になる。儀式やタブーを守ることに専念できるのは、ゆとりのある階級の人間に限られる。

イエスの時代にも、規則遵守に熱心な者たちは、生活に追われている貧困層を罰当たりな人間として差別した。イエスはそうしたタブーを無視して、治療行為を行った。

なのでイエスは、ユダヤ社会の保守層から目を付けられていた。

3,イスラム教

イスラム教徒は、聖書中の重要人物を預言者と尊ぶ。イエスも預言者。

そしてムハンマドを、最後に現れた預言者として尊ぶ。

古代メッカの多神教社会のただなかで、ムハンマドの一神教が出現した。

唯一神を信じるということは、この世の諸々の権威を相対化して見るということ。

具体的には、身分秩序のような差別に対して、平等主義的な批判を行うということ。

人類はみなアッラーのもとに平等。

ムハンマドの宗教は貧乏にはやさしく、金持ちには厳しい。もちろん有力部族がこれを面白く思うはずがない。そういうわけでムハンマドはメディナへ行く。

4,その他

ヒンドゥー教

ヒンドゥー教には開祖が無い。インド民族が太古の昔からなんとなくやってきた神々の信仰や儀礼の総体を、ヒンドゥー教と呼んでいる。

仏教

仏教では、森羅万象には実態が無いと説く。あらゆる物事は、環境や文脈といった相互関係の中で成り立っていると考える。

そうした相互関係のことを縁起という。

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