世界のビジネスリーダーがいまアートから学んでいること

すでに世界では、多くの企業や教育機関がアートの重要性を認識している。

私たちの生活のあり方を根底から変えるようなサービスや製品をつくり出している人々が、アートの重要性を訴え始めている。

レオナルド・ダ・ヴィンチ、アルベルト・アインシュタインといった偉人たちには、共通点があるという。それは、領域や専門性を越えた発想や考え方を持っていること。

日本は技術力があるのに、それを十分に活かせていない。なぜだろうか。それは、日本企業の多くが、世界の変化を、単なる「技術力の向上」や「テクノロジーの進歩」ととらえているため。

重要なのは、テクノロジーの進歩によって、人々の価値観がどう変化しているかを観察すること。

21世紀においてアートは、これまで無関係だった点と点とを結び、新たな意味を社会にもたらす重要な役割を持っている。

「好奇心」と「創造意欲」を掻き立てる点において、起業家はビジネス界のアーティストである、といえる。

ポール・グレアム・・・起業家にしてベンチャーキャピタリスト、エッセイスト

ハッカーでもあり画家でもあるグレアムは、自分の経験をもとにエッセイを書き、それを「ハッカーと画家」としてまとめ、出版した。

ハッカーと画家の共通点、それは、何かを作ることを目指し、よいもの、美しい者をつくるためにインスピレーションを必要としていること。

グレアムは、自分の考えをこうまとめている。「素晴らしいソフトウェアを作るには、絵画同様、美への徹底したこだわりが必要である」

起業家は、アーティストと同じように現実を作り出す。人々が見落としていることに目を留め、それを形にする。人々がもう「わかった」と思っても、起業家、アーティストはそのさらに向こうに目を向け、何かを作り出す。

「科学と芸術は、元をたどれば同じもので、それが異なった現れ方をしているだけ。芸術も科学も、人間の創造性の化身である。

メイ・キャロル・ジェミソン

研究者には2つのものが備わっている。それは、彼を探索へと駆り立てるアーティスト的気質、そして、数字・美・ものごとの調和に対する感嘆の念である。

企業にとってアートは重要である。独自の考え、独創性、革新性がなければ、企業は生き残ることができないから。

起業家は、人々がほしいと思うものを生み出さなければならない。

→何が私たちをやる気にさせるのか、何が私たちを興奮させるのか、私たちは何を大切にしているのか。

<アートと文化の関係>

古来よりアーティストは、文化・価値観・願望をよく観察し、色々な方法でそれを表現して、鏡のような役割を果たしてきた。

顧客を理解するには、今の世界に身を置くことが重要である。

文化に適切に対応するには、今日の文化がどのようなものであるか知らなければならない。

創造性の基本は「観察」である。

「芸術家の役割とは問うことで、答えることではない。」

アントン・チェーホフ

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