哲学史入門、富と幸せを生む知恵

<哲学史入門>

インドのウパニシャッド哲学は、万物の根本原理を「ブラフマン(梵、ぼん)」に求めた。

哲学発祥の地はギリシャの植民地の一つであったイオニア地方のミレトス。

ミレトスで発祥した哲学は、世界の根源(アルケー)を探究することから始まった。

アウグスティヌスが登場する前のヨーロッパでは、神の存在を実証しなければ信仰は不可能とする「グノーシス派」と、合理的知性を超越した神は、疑いを消して信じるしかないとする「テルトゥリアヌス派」が、激しくせめぎあっていた。

アウグスティヌスは、独特のロジックを用いて、両極の思想の調停役を果たした。

アウグスティヌスはカルタゴで修辞学を修めたのち、一時、放蕩生活に陥るが、その反省から極端な禁欲生活を求めるマニ教の信者となる。

だがその後キリスト教に改宗した。

古代ギリシャの哲学はイスラム文化圏に深く浸透していった。スコラ哲学とは、いったんイスラム圏に輸入されたアリストテレスの哲学が、ヨーロッパに逆輸入されたもの。

トマス・アクィナスの仕事の根幹は、アリストテレス哲学とキリスト教思想をいかにして融和させるかにあった。

フランシス・ベーコンは、「論理と経験」による研究を主張していた。ベーコンは、「演繹法」を批判し、「帰納法」を提唱した。それは、観察や実験によって多くの属性を振り落とすプロセスを取る。

パスカルは、16歳で「円錐曲線論」を唱えた数学の天才。また、流体力学の原理も発見した。

だが、そうした科学的知性の反面、きわめて神学的な知性も持っていた。

著書『パンセ』は神の探究とキリスト教の真理を弁じた瞑想録。

スピノザは、ユダヤ正統教義を批判した。彼の描く神は、意志も人格も無い存在。それゆえ、死後は無神論者とみなされ、その著書は100年にも渡って禁書とされた。

彼は、「汎神論」を提唱した。この世が神のもたらす必然によって動いているのならば、理性を働かせて、その必然を見極めればよい。

ショーペンハウアー「非合理で盲目的な衝動」

<富と幸せを生む知恵>     渋沢栄一

人がこの世に生まれてきた以上、自分のためだけでなく、何か世のためになるべきことをする義務がある。

人間の幸福は、社会の力の恩恵によるものが大きい。それゆえ、蓄積した資産は、恩恵を受けた社会に分けるのが当然である。

富を積むというような際限のないこと、そして無価値なことに一生を費やすより、実業家として立つならば、自分の学問・知識を活用し、生きがいのある働きをして一生を過ごせば、その方がはるかに価値ある生涯を送ることができる。

公益主義

社会に対して自己を見る場合は、どこまでも社会と自己との調和を考えなければならない。

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