現代の医療技術によって
私たちは延命しているのだけれど
延命し続ける限り
会いたい人と会う理由が無い日々が量産されるだけ
延命させられ続ける社会で
私はいつになったら会いたい人に、
「会いたい」って伝えられるのだろう

生まれてこなければよかったとも思う
会いたいと思う人の存在を
知らないままの方がよかったとも思う
この世界に生きる希望なんて
見つからなかい方がよかった
私が親から愛されて育って
ハーバード大学を首席で卒業とかしてたら
会いたい人に今すぐにでも「会いたい」って
伝える権利があったかもしれない
私が会いたいと思う人の元には
一日に何通、世界中の女性から愛のDMが送られてきているのだろう
私の声なんて埋もれるわ
あえて隣にいるのが私じゃなくてもいい
執筆者:山本和華子
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