山本和華子(Wakako Yamamoto)– Author –
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大航海時代とイギリスの世界遺産、グリニッジ
中世ヨーロッパの混乱が落ち着くと、ヨーロッパでは食文化が多彩になり、アジアの香辛料の需要が拡大します。 しかし中東では、オスマン帝国が成長していたため、陸路でのヨーロッパからアジアへの交易ルートが途絶えてしまいました。そこで、ヨーロッパ諸... -
ローマ・ギリシャ史とカルタゴの世界遺産
ヨーロッパは、温暖な気候と高い生産力を持ち、古くから人口密集地域であることが特徴です。 現在のヨーロッパ文化のルーツはギリシャ文明にあります。 古代ギリシャ人は、小高い山の周辺に集まって暮らしていました。 ポリスと呼ばれる都市国家の中心とな... -
原始時代の建築素材 ~世界史編~
はいみなさんこんにちは。 今回は、古代建築の建築素材について書いていこうと思います。 石 石は、もっとも自然状態に近い住居の基盤でした。 人類は風雨に浸食されてできあがった岩盤の洞穴に、生活空間を見つけ、そしてさらにそれを削り出すことによっ... -
茶花あれこれ ~梅、蓮、椿、菊~ ~日本文化紹介シリーズ~
みなさんこんにちは。 今回は、茶花のさまざまなお話をしていきたいと思います。 【梅】 元々中国では、六朝時代(3~6世紀)からで、初春に梅を鑑賞した漢詩が数多く詠まれていました。 梅は日本へ、奈良時代に薬用として持ち込まれたのが最初です。 日... -
百人一首の成り立ちと有名な和歌の解説 ~日本文化紹介シリーズ~
はいみなさんこんにちは。 今日は、百人一首について、記事を書いていきますね。 百人一首は、鎌倉時代初期、藤原定家(ていか)が古今の男女100人の和歌を、1首ずつ選んでまとめた秀歌撰です。 歌の出典は、以下の10の勅撰和歌集です。 古今集、後撰集、... -
国宝の名城の特徴と見どころ ~日本文化紹介シリーズ~
【姫路城 国宝 世界遺産】 別名 白鷺城 築城年 1346年 天守構造 連立式 / 望楼型 築城者 赤松貞範 姫路城は、鎌倉時代以来の播磨国の有力国人・赤松家が築いた居館が起源です。 江戸時代には池田輝政が入り、1609年には立派な天守が建造されました。... -
京都の寺院と国宝の仏像の解説 ~日本文化紹介シリーズ~
【広隆寺 弥勒菩薩半跏思惟像 国宝 飛鳥時代】 広隆寺は、真言宗単立のお寺です。 秦氏の氏寺であり、平安京遷都以前から存在した、京都最古の寺院だそうです。 603年に秦河勝(はたのかわかつ)という人物が、聖徳太子から仏像を賜わり本尊として建立... -
日本庭園と思想の関わり ~神道、道教、仏教~ ~日本文化紹介シリーズ~
【日本神道と磐座】 日本古来の信仰として人々は、巨石・奇石を磐座(いわくら)、また一定の形状に連なっている石組群を磐境(いわさか)と呼び、畏敬してきました。 これらは庭園とは呼びませんが、人々は巨石の持つ永遠性に神秘を感じ、崇拝してきまし... -
万葉集 ~大伴家持と有間皇子~ ~日本文化紹介シリーズ~
はいみなさんこんにちは。 今日は、大伴家持と有間皇子に焦点をあてて、万葉集について書いていこうと思います。 【有間皇子】 万葉集には、有間皇子の歌が載っています。 有間皇子は、孝徳天皇の遺児で、中大兄皇子は従兄にあたります。 有間皇子は有力な... -
万葉集とは?どんな歴史があり、どんな魅力・特徴があるの? ~日本文化紹介シリーズ~
はいみなさんこんにちは。 今日は、万葉集について記事を書いていきます。 西暦600年代後半、日本人は「今」を自覚し、人間の生が繰り返しのきかない1度きりのものだということに気付き始めます。 古墳時代までは、この世と死の世界が地続きでしたが、火葬...