はいみなさんこんにちは。
今回は、現代の歌舞伎役者にはどんな人がいるのかについて、ご紹介していきたいと思います。
市川右近
初代、澤瀉屋(おもだかや)
市川右近さんは大阪出身だからこそ、上方歌舞伎を継承したいという熱い思いがあります。
彼は中学を卒業する頃には、歌舞伎で一生身を立てる決意をしていたそうです。
また、地方巡業公演にも積極的にチャレンジしています。
爽やかな調子と踊りの巧みさには定評があります。
現在は澤瀉屋一門の主力として若手を積極的に引っ張っています。
市川猿之助
四代目、澤瀉屋
市川猿之助さんは、前名亀治郎の時代から花形役者のトップランナーの一人として活躍しています。
時代物、世話物、和事など、さまざまな役をつとめてきました。
女形の大役を優麗、かつたくましく演じ、気骨ある立役(たちやく)も勤め、まさに破竹の勢いのなかで、異彩を放っています。
市川染五郎
七代目、高麗屋
市川染五郎さんは、復活狂言や新作歌舞伎にも意欲的に取り組んでいます。
特に「鯉つかみ」「碁盤忠信(ごばんただのぶ)」「しころ引」の復活は、わずかの記録をもとに研究して初演の心根を活かしながら見事に演じられ、高く評価されました。
「歌舞伎が一部のファン層だけのためのものであってはならない。みんなの生活の中に入り込んでいけるような芝居を目指したい」という強い思いがあります。
尾上菊之助
五代目、音羽屋
輝くようなみずみずしい美貌と色気、静謐な気品でファンを虜にします。
人気沸騰のきっかけは平成12年の「源氏物語」の紫の上。清純で賢い紫の上は、菊之助以外に考えられないと言われ、おおいに評判を呼びました。
「時代に合わせるのではなく、時代を壊せるぐらいのことを考えたい」と、彼は古典の継承と創造を担います。
片岡愛之助
六代目、松嶋屋
片岡愛之助さんは、生活感のある大阪弁を話せる若手歌舞伎役者がほとんどいないなかにあって、上方歌舞伎の立役を担う花形として貴重な存在。
上方の和事、義太夫狂言を演じる上でも貴重な存在です。
彼は歌舞伎の世界に留まらず、テレビドラマや映画に出演する機会も増えています。
尾上菊五郎
七代目、音羽屋
尾上菊五郎さんは、気風の良さ、二枚目にして幅広い役どころと持ち味の広さで、今や円熟の芸で現代歌舞伎をけん引しています。
女性のような色気を発する美少年から貫禄たっぷりの親分、また源平争乱気の武将など、役どころはおどろくほど広いです。
片岡仁左衛門
十五代目、松嶋屋
片岡仁左衛門さんは、すらりとした容姿と美貌、さわやかで流麗なセリフ回し、華のある芸風で絶大な人気があります。
年齢を重ねるごとに人間的な深みが増し、風格が備わりより一層魅力的な役者となりました。
坂東玉三郎
五代目、大和屋
稀代の女形は、美しさと圧倒的な存在感で観客をたちまち虜にしてしまう。
清純なお姫様役より、複雑な女性の心境を演じ分けながら、女性の魂の純粋性を表現することに長けています。
執筆者:山本和華子
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