私たちは「恵みの脈」の中に生きている

今日職場で、休憩時間中にニマニマしながらツイッター廃人していたら、

職場カースト最上位バラモンの陽キャキラキライケメンスタッフから話しかけられて無になりました。

いや、その陽キャスタッフは顔の造型が見えないくらいキラキラ眩しかったので、

実際のところ本当にイケメンかどうかはわからない。

単に逆光だったのかもしれない。




さて。

私は貧困機能不全地獄絵図家庭で育ちました。

詳しい話はコチラに書いています。

今生きているこの世界は、地獄なんだと。

死ぬことが救いだろうと信じていた。

今は死後のユートピアに至るまでのプレリュードに過ぎないと信じていた。

しかし、中学2年生のときに初めて私は、「この世は地獄」への反証可能性を発見しました。

それは、中学生のときに同じ強迫神経症で苦しむフレンズから

岩井俊二監督の映画をオススメしてもらったこと。

圧巻だった。描写や色彩、演出が美しすぎてずっと泣いていた。

その岩井監督の作品の一つに「リリィ・シュシュのすべて」というのがあるのだが、

その映画に、クラシック作曲家のドビュッシーの曲が使われていて、

今まで義務教育で学ぶ合唱曲やら卒業賛歌やらしか知らなかった私は、

「この世界ってもしかして美しいのかもしれない」と、

希望の光を見たのでした。



高校生のときに、たまたま図書館で借りてきた本も、

私に大きく影響を与えるものでした。

その本は、元舞妓さんの岩崎峰子さんという方が書かれたもので、

日本文化の華やかな世界と、

日本文化を背負って生きていく覚悟の強さが書かれていた。

超カッケェと思った。

日本文化はロックだ。

私の「観光ガイドになりたい」という夢は、

ここからスタートした。



大学では認知心理学を専攻していて、

愛校心はゼロだけど、

ゼミの担当教官(卒業論文の担当の教授)は本当に素晴らしい先生でした。

また、法心理学にも関心があり、憲法の教授と自主ゼミを立ち上げて、

その先生にも大変お世話になりました。



私は幼少期、往々にして母方の祖母にいじめられ、

機能不全家族という貧乏くじを引いた私ですが、

それでも私はたくさんの方とのご縁に恵まれたと思う。

私は一人で強がって生きてきた気でいたけれど、

たくさんの人に助けられて生きてきた。




話を戻しますが、学生時代は心理学と関係の深い精神医学の本もたくさん読んでいて、

その中で精神科医であるフランクルの「それでも人生にイエスと言う」を読んで大変感銘を受けた。

私はまだ自分の人生に完全にイエスとは言えないが、

いつか真摯に人生に向き合って、自分の人生に「イエス」と言いたい。



大学2年のときに、社会学者の宮台真司先生の本に出会って、学者たる者の発言の威厳を知った。

ここまで言い切っちゃってカッコイイわ、と思った。

それでその後、2年間休学して、新宿の朝日カルチャーセンターで

念願の宮台先生の講演を聞いたり(ミーハーwwww)、

哲学徒や法学徒、社会学徒たちと毎晩飲み明かし、語りつくしたり、

永田町でインターンシップしたり、

学生団体や学生起業家の飲み会に参加したり

(現在は実業家として大活躍している若新雄純さん主催のイベントにもお呼ばれなんかしてました)

当時は、世界天才会議をちょっと名前もじったイベントとかいろいろあって、

本当に楽しかったです。


大学4年のとき、たまたま建築家の五十嵐太郎さんの本を読んで、度肝を抜かれた。

建築の面白さを知った。

以降私は、元々デザインやアート、そして歴史が好きであることも相まって、

特に建築意匠と建築史、ヴァナキュラー建築の沼にハマった。

そんな中で、磯崎新さんの建築観と出会い、心を鷲掴みにされた。

私の建築レポートはコチラ↓




大学を卒業後は京都に移住し、日本文化に明け暮れた。

日本文化や日本史、さらには中国史に関する本もたくさん読んだ。

そして、歴史学者の網野善彦先生、寒山、李白、一休宗純の魅力を知った。



現在、私は好きでやってることの延長線のような、

マーケティング兼クリエイティブ職のような仕事に就いている。

これは幸運だった。

自宅に帰っては仕事に繋がるようなリサーチを続けることはもちろんのこと、

ただただシンプルに仕事が楽しい。

そして一番は上司に恵まれた。

私の上司はこんな人↓

たまたま生まれてきたこの世が美しくて、私は嬉しい。

たまたま生まれてきたこの世は知的追求が尽きなくて、私は楽しい。




私は親や家族にはまったく恵まれませんでしたが、

そのほかではたくさんの人との出会いがあり、

たくさんの人からの恩恵を受けて生きてきました。

国家の経済を血流に例える方も多いですが、

世の中にはとてつもなく大きな「恵みの脈」があり、

人類はその恵みの脈の中に生きていると私は考えています。

私はその銀河のように大きな恵みの脈からたくさんの恵みをいただき、

そしてまた他者にその恵みを還元・恵与・分配していける人間でありたい。

執筆者:山本和華子

ハンドメイドグッズを販売しています。

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この記事を書いた人

寒山庵の店主、山本和華子と申します。
ライターとして活動しております。
得意分野は日本文化・京都観光・クラシック音楽・建築意匠です。

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