スペインの主要産業・有名企業・観光・文化・工芸・音楽

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スペインの観光(世界遺産)

スペインには、グラナダのアルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ離宮、アルバイシン地区が世界遺産として登録されています。

ここの一帯は、イスラム勢力によるイベリア半島支配期に築かれたイスラム文化の面影を残す遺構です。

アルハンブラ宮殿は歴代の王が改築を重ね、イスラム建築の最高傑作とも称されています。

植物や文字、幾何学図形をあしらったアラベスク文様や、ムカルナスと呼ばれる鍾乳石に似せた天井装飾、水路や光で表現した楽園など、イスラム教の信仰や世界観を余すことなく表現しています。

アルハンブラ宮殿のライオン宮にあるライオンの中庭は、宮殿屈指の美しさを誇ることで有名です。中庭の中央には12頭のライオンによって支えられた噴水があります。

ヘネラリーフェ離宮には水路や噴水で演出された庭園があります。そこにはバラやカーネーションなどの美しい花々が彩られており、イスラム式庭園の大傑作とされています。



スペインの主要産業

●農業

スペインでは地中海農業によるオリーブやブドウの栽培がさかんに行われています。

●工業

スペインの工業化は1960年代から急速に進展しました。

造船業、自動車産業、化学工業などがさかんです。

●観光業

スペインにおいて観光業は最も重要な経済的基盤の一つとなっており、その歳入はGDPの約1割となっています。

スペインの文化・工芸

【食文化】

スペインの代表的な食文化に、パエリア、ハモン・イベリコ、サングリアなどがあります。

パエリアは、肉または魚介と一緒に調理するバレンシア地方発祥の米料理です。

スペインでは、家族や友人が大勢集まるときにパエリアが振舞われます。

イベリコ豚の生ハムである「ハモン・イベリコ」は、スペインを代表する伝統的な食べ物の一つです。

サングリアは、赤ワインにカットした果物と少量の炭酸水を加えたフルーティーなアルコール飲料です。

【フラメンコ】

スペインの伝統の一つに、フラメンコがあります。

フラメンコは、スペイン南部のアンダルシア地方に伝わる、伝統的な音楽と踊りです。

ジプシー(ロマ)と呼ばれる移動型民族から発展・継承されて現在に至っています。

2010年にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。

【サッカー】

スペインは世界トップクラスのサッカーチームを抱える国としても有名です。

長い伝統を誇る国内サッカーリーグ、ラ・リーガは、レアルマドリードバルセロナといった超名門クラブを擁しています。

【工芸】

スペインのトレドの伝統工芸品に象嵌細工があります。

象嵌細工は、金属や木材、陶磁器などに、別の素材のものを嵌め込んで装飾します。

スペインで象嵌細工は、ダマスキナードと呼ばれています。

スペインのグラナダの伝統工芸品に、寄木細工があります。

その寄木細工はタラセアと呼ばれ、イスラムの木細工技術がスペインで発展していったのが始まりとされています。

20世紀最大のチェリスト、パブロ・カザルス

スペインのカタルーニャ地方に生まれた20世紀最大のチェリストに、パブロ・カザルスがいます。

有名な功績として、それまで単なる練習曲だと考えられていたヨハン・セバスティアン・バッハ作「無伴奏チェロ組曲」の価値を再発見し、広く紹介したことが挙げられます。

カザルスは平和活動家としても有名で、音楽を通じて世界平和のために積極的に活動しました。

スペインの有名企業

インディテックス

多国籍の衣料品会社。フラッグシップブランドのZaraが有名の、世界最大のファッショングループとなっている

イベルドローラ

多国籍電気事業体。発電と拝殿、再生可能エネルギー、天然ガスの生産、通信などを行っている

サンタンデール銀行(金融)

テレフォニカ(通信)

アマデウスITグループ

旅行および観光業界に焦点をあてたテクノロジー企業

カタルーニャ独立問題

スペインは、17の自治区からなる国家です。

スペインは議会君主制国家であり連邦制ではありませんが、自治州は、それぞれ独自の議会、政府、司法権を有しています。

カタルーニャ州は元々独立した国家でした。独自のカタルーニャの言葉や文化、歴史を持つ国家でした。

しかし1700年に起きたスペイン継承戦争で、当時のカタルーニャの首都バルセロナが陥落し、スペイン当時の時代が始まりました。

カタルーニャ自治州が誕生したのは1979年です。

カタルーニャには外国企業が多く入ってきたり、1992年にはバルセロナオリンピックが開催されたりと、カタルーニャ自治州は経済的に潤うようになりました。

その流れでスペインへの国税負担額は大きくなっていきましたが、国からの交付金額がそれに見合わず少ないことが、市民の不満を募らせる原因ともなりました。

現在(2024年1月時点)、まだカタルーニャは独立できていません。

執筆者:山本和華子

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