あなたはスパイに興味がありますか?
スパイとは、政府や他の組織に雇われて、秘密裏に敵や競争相手の情報を得ることです。
さて。今日は、「アン・オフビート・スパイ・ノヴェル」という副題のついた、
『鳴かずのカッコウ』という小説についてとりあげてみたいと思います。
作者はジャーナリストの手嶋龍一さんです。
この作品の登場人物は、いかにも非現実なカッコいいスパイというよりは、普通の公務員、そしてエリートではなく若手であることから、親しみを持って読み進めることが出来ます。
内部協力者や裏社会の住人などから情報収集しながら、国の安全保障やテロなどに関する情報を集めて分析します。
小さな情報が点と点でつながり、それが更に広がり真実に焦点があてられる世界を読み進めるスリルが楽しめます。
地道に、かつ論理的に情報収集を行って、誰にも分らない未来をピタリと読んで国益を守る姿には感動を誘います。
そして、私が一番心打たれたのは、茶道を入り口とした、日本文化への繊細で丁寧な描写でした。
まさかインテリジェンスの小説でこのような日本文化の造詣に出会えるとは思っていなかったので、さらに嬉しかったです。
後半ではさらにスリルと主人公の人間模様(人間らしさ?)がヒートアップして、目が離せません。
ぜひあなたも、主人公の人間らしさ、日本文化の風景、そしてインテリジェンスのスリルをこの本で味わいませんか?
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