世界初のオプション取引の真実 ~ギリシャのオリーブオイルと哲学者タレス~

はいみなさんこんにちは。

面白い話を発見したので、今日はその話をしようと思います。

さて。

世界初のオプション取引は、ギリシャ時代のオリーブ搾油機にまつわるエピソードと言われております。

オプション取引・・・ある原資産について、あらかじめ決められた将来の期日に、一定のレート、価格で取引すること

古代ギリシャの都市国家では、オリーブ油はワインと並ぶ重要な交易品でした。

ギリシャ人の哲学者・数学者であるタレスは、ある年のオリーブの作柄を豊作と予測して、手付金を払って村中のオリーブ搾油機の使用権を予約しました。

タレスは、自身の天文学の知識を使うことで、このような予測を可能としました。

そのオプション取引により、タレスはちょこちょこっとお小遣い稼ぎをしたそうです。

タレスは高望みをすれば大金持ちにもなれたのですが、彼はそうしませんでした。

で、ここからがこのエピソードの真実になります。

当時、タレスは、人々から

「あなたは哲学を勉強しているのにも関わらず貧乏ですよね。だから、哲学などは何の役にも立たない」

と非難されていました。

そういうわけでタレスはくだんのオプション取引を始めてお小遣い稼ぎをしたわけですが、

要するに、「お金持ちになろうと思えばいつでもなれる。しかし、自分(哲学者)の興味はそこじゃない」

ということを証明したかったのではないか、と言われています。

余談ですが、この記事を書いている筆者(山本)は、お金稼ぎに大変関心がありますよ!

執筆者:山本和華子

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参考文献 板谷敏彦著『金融の世界史』

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