なぜ日本人は豊かさや幸せを感じにくいのか、その理由と背景を、貧困社会や寛容性も踏まえて解説

あなたは今、幸せですか?

私は、幸せといえば幸せですが、もう少し会社での勤務時間を減らしたいなとか、

もっとお給料が増えて自己投資にもっと使いたいのにな、とか、小さなところでいくつかの不満はあります(笑)

さて、今日は、日本人はなぜ豊かさや幸せを感じにくいのかについて斬り込んでいきます!

目次

日本で貧困者が増えている

なぜ日本で幸せや豊かさを感じにくくなってしまったのか。

それは、貧困者が増えたことも一因としてあります。

言葉を変えると、貧困を作り出す社会になってしまった。

OECD諸国の相対的貧困率において、G7を中心にした先進主要国の中で、

日本はアメリカについで2番目に貧困率が高いことが知られています。

日本において貧困者が増加した理由として、以下が挙げられます。

バブル崩壊後の大不況で、経済成長率が大幅に低下したことにより、賃金率が低下の傾向を示した

・日本において社会保障が十分に機能しておらず、所得維持政策が弱い

ここから、アメリカやイギリスが得意とする、「(バブル崩壊の原因となったプラザ合意など)ルールチェンジをすることで外交戦略を優位に進めていく」という手法に対し、日本はまだ対策を練ることが出来ていないことがわかります。

やっぱり日本って、目の前のことを愚直に努力して頑張ることは得意だけど、

長期的にみた際の外交って苦手なのね・・・!

私たち日本人は、ただやみくもに与えられた仕事を愚直に努力して頑張るだけでは、

豊かさや幸せに辿り着くことは不可能であることがわかりますね。

幸せや豊かさを感じるには、「自己裁量」や「主体性」が大切

人は、自分の生活を自分で管理できた場合に初めて、幸せを感じることができるそうです。

自分の行動を自分で決めるという自由度が、幸福度の一つです。

これはよく、「自己裁量」とか「主体性」というような言葉で表現されることが多いですね。

2019年に、内閣府によって行われた「満足度・生活の質に関する調査」では、以下のことが示されました。

・健康状態が良いほど満足度が高い

・頼れる人が増加するほど満足度が高い

・趣味や生きがいがあると満足度が高い

頼れる人、というのは、よく社会資本と言われますね。

私たちは一人で生きているわけではない

太古では、人間は自分の所属するムラの中で生きていくために、

一人ひとりが思い通りになることはほとんどありませんでした。

不合理なことが多くある中で、それぞれが折り合いをつけながら生きていました。

そのムラ社会の中で、自分はどんな風に貢献できるかを考える。

どんな役割を担うことで、そのムラ社会が存続していくかを考える。

その考え方は、現代でも変わらないことです。

現代社会、私たちは色んな人のおかげで成り立っています。

一人ひとりの行いが循環し、社会が回っていくのです。

昨今あらゆるところで、自分のお金を守り資産運用することで殖やしていくというような、

自分だけの豊かさが叫ばれていますが、

本来は、社会のみなで豊かさを共有し合い、循環させていくことが大切なのです。

日本人に根本的に欠けている「寛容性」

さらに、日本人に寛容性が欠けていることも、豊かさや幸せを感じられない理由のひとつとして挙げられます。

日本人はよく「単民族国家」といわれますが、それは全然違います。

アイヌ人もいますし、琉球民族もいますし、本州を見ても出雲族だっていました。

日本というのは本来、多民族国家でした。

立場や意見の違いに対して理解を示し合うという、他者への寛容さが育まれるべき地域だったのが、

いつしか私たちは学校で「日本は単民族国家」だと教えられることで、

同調圧力のような、「みんな同じ意見」を求められるようになりました。

その空気感に慣れてしまうと、なかなか意見の違う人と話し合ったり理解を示し合うという機会を得ることができません。

日本人に限らず人間というのは、他者への寛容さがとっても重要なのです。

失敗したり挫折したとしても受け入れることができる社会

先ほどの話に続きますが、日本は、個人個人の寛容度が低いのみならず、

社会の寛容度も低いことが知られています。

日本では、人生における1本の王道レールがあって、

そこから外れた人たちがなかなか受容されない。

「いい大学を卒業していい会社に正社員として働く」という1本のレールではなく、

本来はたくさんの生きる選択肢があっていいはずです。

「いい大学を卒業していい会社に正社員として働く」というのは、

単に、税金をたくさん納めてくれる人、という意味合いでしかありません。

だからそのようなレールが奨励されてるんですよね。

色んな働き方があってOK、失敗しても挫折しても這い上がれるような社会の仕組みを作っていくことが

大切なんじゃないかなと思います。

今日はここまで!それではまた!

執筆者:山本和華子

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