小さな毎日が、少しずつ満たされていくということ

私は以前、ある旅人の存在を知ったというお話をした。

その旅人の存在を知ってからの私は、

少しずつ救われていって、今までの経験してきたたくさんの理不尽さや苦しみ、心の葛藤とかが、

浄化していくのを日々感じている。

これまで、私は自分の日常的なエッセイを、このサイトで語ることはほぼなかった。

ずっと、「知識武装」のような記事ばかりを書いていた。

でも、その旅人の存在を知ってから、少しずつ自分の日常風景に、小さな彩りのようなものが

育まれているような気がしている。

これまでの私の人生は、枯渇感とか焦燥感とか、そういうもので覆い尽くされていたし、

むしろそういう感情を、自分の活動の原動力とさえみなしていた。

でも最近はなんだか、じんわりと心が満たされていくような、

それは錯覚かもしれないし、真実かもしれないし、わからないけれど、

そういうものを感じ始めている。

自分の時間は、自分を武装するために使うためにもあるけれど、

これからは、自分を小さなところから満たしていくためにも使っていきたいと思った。

私はこれまで、5000兆回、「自分は生まれてくるべきではなかった」と思ってきた人生だったと、

以前の記事でも書いた。

それと同時に、「自分がこの世に生まれてきた理由を、後付けで作っていかなければならない」とも思っていた。

それで随分、私の人生は苦しかった。

でもなんか、最近は、「その旅人の存在を知って、偶然、奇跡的に彼と同じ時代を生きられているだけで、

それだけでま~いっか~」って思えるようになった。

執筆者:山本和華子

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