【世界の建築家の代表作を解説】ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエ、サンティアゴ・カラトラヴァ

目次

ル・コルビュジエ 1887年~1965年

ル・コルビュジエは、スイスで生まれ、フランスで活躍した建築家です。

モダニズム建築は、彼が提唱した建築様式です。

彼の建築のモットーは、装飾のないフラットで滑らかな壁面や、伝統から切り離された合理性でした。

彼は、鉄筋コンクリートを活用した建築理論「ドミノ・システム」、「近代建築の五原則(ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由なファザード)」など、独自の理論を次々に発表していきました。

ファザード・・・建物の正面の外観部分

【代表作】

サヴォア邸

サヴォア邸では、近代建築の五原則のすべてが、高い完成度で実現されています。

1階から屋上まで続くスロープにより、建築の中の色々な場所を繋いで連続させることで、時間軸を加えました。

この試みは、「建築的プロムナード」として知られています。

ロンシャンの礼拝堂

彫刻的な曲面と、丸みを持った外観、そして打ちっぱなしのコンクリートとスタッコで出来た厚くて白い壁が特徴です。

フランク・ロイド・ライト 1867年~1959年

フランク・ロイド・ライトはアメリカを代表する建築家で、ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエと共に「近代建築の三大巨匠」と呼ばれています。

彼の建築の大きな特徴は、「自然と建築との融合」です。

自然を、住まいや暮らしに取り込んで、「有機的建築」という建築理念を提唱しました。

【代表作】

落水荘/カウフマン邸

この建物は、ベアランと呼ばれる川の滝の上に建てられ、リビングにある階段からは、直接、水辺に降りることができます。

ソロモン・R・グッゲンハイム美術館

「カタツムリの殻」とも例えられる印象的な螺旋状の建物は、中央部が巨大な吹き抜けとなっています。

タリアセン

彼が弟子たちと共に建設した、工房と共同生活のための建築です。

周辺の自然景観から彫刻に至るまで、全てが美しくあるように設計されています。

ミース・ファン・デル・ローエ 1886年~1969年

ミース・ファン・デル・ローエは、20世紀のモダニズム建築を代表する、ドイツ出身のアメリカの建築家です。

「Less is more(より少ないことは、より豊かなこと)」や、

「God is in the detail(神は細部に宿る)」といったキャッチフレーズを生み出したことで知られています。

彼の建築的特徴は、ヨーロッパの伝統的な古典主義と、近代工業の合理主義の結合を成し遂げたところにあります。

彼の提唱する「ユニバーサル・スペース」という概念は、空間の用途を限定しない均質な四角い箱が、

内部の自由な使い方を可能にするという考え方です。

彼がデザインしたバルセロナ・チェアは、モダンデザインの傑作として知られています。

バルセロナ・チェア

【代表作】

ファンズワース邸

建築を作ると絶対的に現れてくるラインを徹底的に消し去り、最低限の部材を表すのみで構成されています。

トゥーゲントハット邸

チェコのブルノに建てられた邸宅です。十字形の柱が特徴的で、それは自由な空間設計を可能にしました。

サンティアゴ・カラトラヴァ 1951年~

サンティアゴ・カラトラヴァは、スペイン出身の構造家、建築家です。

彼の建築は、構造設計を駆使して作り上げた骨や、翼を組み合わせたようなフレームが特徴です。

【代表作】

オリエンテ駅

オリエンテ駅は、様々な輸送手段が交差するマルチ・プラットフォームとして構想されました。

駅と都市環境が繋がることが、この駅の重要な役割の一つでした。

ミルウォーキー美術館新館

長さが32メートルの2つの大きな翼が印象的の美術館です。

内部はガラスをたくさん使い、爽やかな自然光がふんだんに降り注ぐホールとなっています。

執筆者:山本和華子

写真提供:写真ac https://www.photo-ac.com

イラストは、生成AIにより作成しました。

【本を出版しました】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次