網野善彦著『日本の歴史をよみなおす』の要約

私が網野善彦先生の存在を知ったのが、大学生のときでした。

当時、私は個人的に独学で遊女の歴史を調べていて、その流れで網野先生の本に辿り着きました。

以前の記事にも書きましたが、「学校で習う歴史って、本当の歴史なのかな・・・?」という疑問が、私は小学生の頃から持っており、それで大学生になってから独自で日本古代史を学ぶようになり、古代だけでなく、中世の本当の日本社会を説いたのが、網野先生でした。

それでは網野先生の『日本の歴史をよみなおす』の要約にいってみましょ~★

本来、「百姓」とは「農民」と同じ意味ではなく、たくさんの非農業民を含んでいるはずでした。

漆器職人もいれば、商人、船乗りなど、さまざまな職種の人々がいました。

しかし、律令国家といわれる古代の日本国家は、水田の面積を国家制度の基礎に置いて課税するというような国家制度を敷きました。

当時の律令国家は、すべての百姓を稲作民として認識しようとする強烈な意志を持っていました。

そういうわけで、律令国家以来、中世、近世にいたるまで、支配者側はほぼ一貫して「農業は天下の本」という姿勢をとり続けました。

現代において、研究対象の文書資料の多くは、農業に関わる内容のものです。

しかし、民家の襖下張りとして使われていた文書には、海の民や山の民、船乗りや商人のことがたくさん書かれているのです。

なぜ、国家政策として、海の民や山の民、船乗りや商人の歴史は無かったことにしてしまいたいのでしょうか。

一つの答えとして、幕府は、農本主義を理想的な徳政として標榜し、狩猟や漁の生業というのは殺傷であり、悪そのものであるという考え方を流布していたそうです。

今回は、本書の前半部分しか解説しませんでした。

もっと詳しく知りたい方は、ぜひ本書を手に取って読んでみることをオススメします。

「日本の歴史はこうである」という常識が覆されること、間違いなしです。

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