待庵

待庵(たいあん)は、京都府にある東福寺の末寺、妙喜庵(みょうきあん)にある茶室で、国宝に指定されています。
千利休の遺構と伝えられています。
利休は、「渡り六分(ろくぶ)に景気四分(よんぶ)」という言葉を残しました。渡りとは実用、景気とは意匠のことです。
つまり実用によって生まれる意匠を求めました。

庭玉軒

庭玉軒は、京都大徳寺の塔頭である真珠庵にある、二畳台目の茶室です。
真珠庵の開祖は一休宗純です。
真珠庵の北側には珠光、世阿弥、尾和宗臨(おわそうりん)などの墓があります。
皆が一休宗純のかたわらで眠りたいと考えたのでしょう。
庭玉軒は、金森宗和の指導によるもので、彼らしさが細部に至るまで散りばめられていると言われています。
窓から庭の景色を見ていると、まるで庭玉軒が2階に浮いているような印象を受けます。
これはつまり、「浮世」の世界だと表現できます。

密庵席

密庵席は、大徳寺の塔頭である龍光院にある茶室です。
小堀遠州の作と伝えられ、国宝に指定されています。
密庵席は、書院と草庵のどちらの要素も併せ持っています。
壁の下部は張付で山水の絵が描かれており、上部は聚楽土で仕上げています。
障子の桟は漆塗りで、特に溜塗(ためぬり)といわれる技法が用いられています。
密庵席は、密庵咸傑(みったんかんけつ)という禅僧の墨跡(ぼくせき)のみを掛けます。

忘筌

忘筌(ぼうせん)は、京都大徳寺の塔頭、孤篷庵 (こほうあん)の 茶室です。
この茶室の天井の板材には、胡粉(ごふん)が刷り込まれています。
いわゆる砂摺(すなずり)天井と言われるものです。
執筆者:山本和華子
参考文献 中村義明、前田圭介 共著『茶室を感じる』
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