映画と文芸– category –
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より良く生きるための知恵が書かれているユダヤ教の教え、「タルムード」の内容の解説
「タルムード」は、ユダヤ教の教えが書かれている書物の一つです。 タルムードは、旧約聖書(タナハ)の内容に関し、ユダヤ教のラビ(宗教指導者)たちによって解説や解釈されたものの集大成としてまとめられています。 ●お金は人間が作り出したものである... -
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E.H.カーの政治思想とは?『危機の20年』『歴史とは何か』の要約
E.H.カーは、国際政治における理想主義を批判し、現実主義の立場を打ち立てた、イギリスの政治思想家です。 まず、彼の著書の一つ、『危機の20年』からみていきましょう。 『危機の20年』 ①理想主義とは? 第1次世界大戦後にできた国際連盟には、「世界市... -
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ハンナ・アーレントってどんな哲学者だったのか? ~自分の頭で考えて、自分なりの意見を発言するということ~
はいみなさんこんにちは。 今日は、ドイツの女性哲学者、ハンナ・アーレントがどんなことを社会に提唱していたのかについて、 解説していきたいと思います。 ハンナ・アーレント(1906年~1975年)とは、ドイツ出身のユダヤ人哲学者で、 アメリカ亡命後に... -
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マイノリティで夢見がちな私たちの、推し活と欲望と愛と性について ~芥川賞作家・市川沙央著『ハンチバック』を読んで~
芥川賞作品を読むのは、中学生のとき以来だ。 私が中学生のとき、綿矢りささんと金原ひとみさんが芥川賞を受賞し、世間を騒がせていた。 綿矢りささんの『蹴りたい背中』を読んだ私は、厚かましくも、彼女に嫉妬した。 こんなに細やかな表現を、言葉で綴る... -
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岩井俊二監督『リリィ・シュシュのすべて』のあらすじ、解説と考察 リアルな陰鬱さが生々しく描写されていく、澱みと映像美の世界
『リリィ・シュシュのすべて』は、2001年に公開された、日本の映画です。 監督 岩井俊二 出演 市原隼人、蒼井優、伊藤歩ほか 田園が美しいある地方都市。中学二年の蓮見雄一(市原隼人)は、かつての親友、星野(忍成修吾)にいじめられ、 窒息しそうな... -
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小川洋子『海』あらすじと感想 不思議、そして心温まる7つの物語
『海』は、2006年に刊行された、小川洋子の短編集です。 7編の短編と、自身の著作へのインタビューが掲載されています。 海 結婚の承諾を得るために泉さんの実家を訪れた、僕。 彼女の弟の部屋に泊まることになった僕は、そこで彼の不思議な演奏を聴くと... -
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ヌーヴェル・ヴァーグ映画『気狂いピエロ』のあらすじ、解説と考察 ペダンティックで孤高、斜に構えて社会の外側で生きる男と、本当は「ただ生きたい」とのみ願う純粋な女の物語
『気狂いピエロ』は、1965年に公開された、フランスの映画です。 監督は、ジャン=リュック・ゴダール 出演 ジャン=ポール・ベルモンド、アンナ・カリーナほか パリで金持ちの妻との生活に辟易している男、フェルディナン。 偶然ベビーシッターにやって... -
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江國香織『シェニール織とか黄肉のメロンとか』あらすじと感想 誤解を楽しみ、そしてその誤解を解く楽しさも味わってしまう「私たち」の物語
地元の小さな書店にて、書店員さんに声をかけた。 「あの、あのなんていうタイトルだったかな、なんか、オシャレなタイトルの、江國香織の小説なんですけど、探してます」 ちゃんと調べとけよ、と思うのだが、色んな単語を覚えることが苦手な私は、結局読... -
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映画「レオン 完全版」のあらすじ、解説と考察 マチルダの圧倒的可愛さとレオンの純朴さ
『レオン』は、1994年に公開された、フランスとアメリカの合作映画です。 監督 リュック・ベッソン 出演 ジャン・レノ ナタリー・ポートマン ほか ニューヨークを舞台に、孤独な殺し屋と、麻薬密売組織に家族を殺された少女の交流と復讐の戦いを描いて... -
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親や社会を恨む心を手放して、豊かに稼いで幸せに生きる方法 ~渋沢栄一著『論語と算盤』から学んだこと~
はいみなさんこんにちは。 私はかつて、親や社会を恨んでいました。 毎日つらいことを、親や社会のせいにしていました。 しかし、渋沢栄一の『論語と算盤』を読み、人生が一変しました。 今日はそんなお話を書いていこうと思います。 私が渋沢栄一から学ん...
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