誰の言葉が自分の心に刺さるのかは、
自分の生きてきた形跡とか、心の傷とか、自分なりの人生哲学や生きる姿勢とか、
そういうものが影響してくるんだと思う。
全員、同じ人生を歩んでいるわけではないし、育ちも違う。
私は、以前たまたま知った、ある旅人の言葉や生き方が、信じられんくらいに私の心に刺さった。
もちろん世の中には、彼のことを「有名人ですごい人」という形容をなさる方もいますが、
そんなのは私にとってマジでどうでもいい。

彼の言葉が刺さる理由は本当にたくさんあるのですが、今日は一つだけお伝えします。
私は限界集落育ちで、高校卒業と共に地元を離れたわけですが、
18歳になるまで、私は地元に対して、「なんにもないところ」だと思っていました。
その旅人は限界集落や廃村を巡っているのですが、相棒と、その「なんにもない」はずの山道を歩きながら、
すごく私たちファンを笑かしてくる。
廃村に落ちている朽ちた瓶を拾い上げて、そんな面白い言葉が出てくるのってすごいな、って思った。
限界集落に対して「なんにもない」と思っていたのは、私の偏見でしかなかったんだなって思った。
執筆者:山本和華子
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【山本和華子のプロフィール】
山本和華子のプロフィール はじめまして。作家の山本和華子と申します。 私、山本和華子は現在、作家・写真家、小さな出版社「寒山社」の代表として活動しております。 …