日本社会は優生思想しか選択肢が無いのだろうか? ~フランス哲学から考える比較思想~

はいみなさんこんにちは。

先日、NHK党の立花孝志氏が、優生思想を基盤とした発言をして問題になりましたね。

まぁ、体感として、家父長制と、都合よく解釈された儒教的秩序により、

日本は優生思想一択という全体主義は感じますね。

さて。そういう社会でありながら、では私たちは優生思想に従って

死ぬまで生きていかねばならないのでしょうか?

差異という考え方

フランス現代思想において、「差異」という考え方が最も重要なキーワードになってきます。

差異とは、同一性(アイデンティティ)と対立する概念です。

優生思想にあてはめてみましょう。

「我々の優秀な日本人というDNAを、後世にまで受け継ぐ義務がある」という日本人としてのアイデンティティと、

「子を産まない選択をする」という差異です。

一辺倒な全体主義ではなく、ズレや変化は大事だと考えることが現代思想の方針です。

ひとつの求心的な全体性から逃れる自由な関係こそ、クリエイティブな活動だと考えるわけです。

また、「リゾーム」という考え方があります。リゾームとは、多方面に広がっていく中心の無い関係性のことです。

そしてそのリゾームは、あちこちに広がっていくと同時に、あちこちで途切れています。

どういうことかと言いますと、Aさんの「Bさんって労働してなくてかわいそう」という物差しによって、

Bさんに無理やり強制的に就労支援施設にブチ込む、というのはリゾームとは言いません。

BさんにはBさんの物差しがありますから、AさんはBさんを放っておく必要もあるわけです。

ここでとっても大事なのは、価値観の争いをしないということです。

優生思想は間違っている!なくすべきだ!と考えるのではなく、

「優生思想を持っている人もいるな」と、放っておくのです。

また、優生思想を基盤に生きている側の人も、「差異を大事に生きている人もいるな」と、

互いが互いを放っておくのです。

価値観の争いから離れて、しかしながら互いに対する気遣いを持つことが重要なのです。

執筆者:山本和華子

もっと詳しく知りたい方は、コチラの本がオススメです。

私の著書、『大人の週末、自由研究』が出版されました。

フォトグラファーとしても活動しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

資産運用・日本文化・建築デザインを中心に記事を書いています。
ココナラにて、日本文化・京都観光・古典文学に関するオンラインレッスンを行っています。
オンラインレッスンについて興味のある方は、メッセージをいただけると幸いです。

目次
閉じる