ときどき、心がヒリヒリ、苦しいときもある

バロック時代の彫刻家に、ベルニーニがいます。

ベルニーニの作品は、光と闇のコントラストが絶妙に表現されています。

人は、光だけでは奥行きのある芸術を創り出すことはできません。



私は元々、マイノリティとして生まれた、というお話は以前にも書きました。

マイノリティだからこそ、SNSにおいて、これまでたくさんのネガティブアカウントを見てきました。

世の中、全人類、何かしらの寂しさや心の傷を抱えてる。それでもみんな、生きている。

私は超モブだし、超にわかファンだけど、推しが抱えてる寂しさとか、心の傷のことは、少し、知ってる。

でも推しは、全然そんなの見せないで、すごくキラキラして前向きに生きている。

私も、頑張らなきゃ、って思う。

そんなの、私も他の大勢のネガティブアカウントみたいに、自分のマイノリティを言い訳にして逃げ続けることなんて、いくらでもできる。

言い訳するのって、ホントに簡単。

誰だって多かれ少なかれ、寂しいし、傷ついている。

私は、逃げないよ。自分の運命を立命にしていくんだ、と思って、毎日、生きてる。

でも、本当はときどき、推しのあまりの輝きを見て、心がヒリヒリ、苦しいときもある。

私は全然、輝けてないな、とか。


ただ前を向いて生きているだけじゃなくて、

人は、闇を知っているからこそ、深みのある芸術を創っていくことができるし、

光の輪郭がわかる人生にもなっていける。

ベルニーニの作品みたいにね。

執筆者:山本和華子

【本を出版しました】

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