【古代民族の交易】タミル人、ソグド人、アラブ人、ペルシャ人、それぞれの特徴と交易の比較

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タミル人

タミル人は、インダス文明を築いた民族とされています。

南インドのタミル・ナードゥ州やスリランカ北部・東部を中心に暮らす民族で、ドラヴィダ系に属します。

古来からインド洋交易の中心的な役割を果たしました。

交易ルートは海のシルクロードで、交易品は青銅、金、銀、宝石などでした。

ソグド人

ソグド人は、現在のウズベキスタンやタジキスタンにあたる、

中央アジアのソグディアナ地域を中心に活躍したイラン系民族です。

ソグド人の音楽と舞踊は、唐の時代の中国宮廷文化にも取り入れられました(胡楽、胡旋舞)。

特にシルクロード交易の要となり、東西の文化交流に重要な役割を果たしました。

交易品は絹、香料、茶、宝石などでした。

交易の特徴は、中継商人としての役割を果たしました。

アラブ人

アラブ人はアラビア半島を起源とし、現在の中東・北アフリカに広がる民族です。

アッバース朝のバグダードなど、イスラム文明が発展しました。

7世紀にイスラム教が興隆すると、アラブ人は急速にイスラム帝国を拡大し、

広範な地域の文化・政治に影響を与えました。

ちなみにイスラム教が興る以前のアラブ文化は天体崇拝、自然崇拝による多神教で、

メッカのカアバ神殿に多くの神殿が祀られていました。

交易ルートは砂漠と海を利用した「香料の道」で、交易品は乳香、没薬、香辛料、金などでした。

交易の特徴は、キャラバン貿易と砂漠交易です。

ペルシャ人

ペルシャ人はイラン高原を中心に栄えた民族で、古代から強大な王朝を築いてきました。

アケメネス朝、サーサーン朝、サファヴィー朝などの帝国を形成し、現在のイラン文化の基礎を築きました。

交易ルートは陸上、海上ルートで、交易品は絹、宝石、銀器、香料などでした。

交易の特徴は国家管理の貿易です。

執筆者:山本和華子

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