カルヴァドス、「クール・ド・リヨン」について
カルヴァドスとは、アップルブランデーのことです。
カルヴァドスのブランドに、「クール・ド・リヨン(Coeur de Lion)」があります。
クール・ド・リヨンとはフランス語で、「ライオン・ハート(勇敢な心)」という意味です。
その「クール・ド・リヨン」は、フランスのノルマンディー地方の蒸留所、
クリスチャン・ドルーアンが製造しています。
「クール・ド・リヨン」は、ノルマン人の誇りと勇敢さを象徴しているとされています。
ノルマンディー公国の歴史と、ノルマン人の誇りと勇敢さの解説
ノルマンディー公国というのは、ノルマン人がフランスの北西部に移住し定着した地域を指します。
ノルマン人を率いた「ロロ」という人物が、10世紀の初めにノルマンディー公国の基礎を作りました。
ノルマン人たちは海を愛し、航海術を磨き上げました。
そして、寒さという厳しい環境が、彼らの自立心と結束力を育みました。
ノルマン人(ヴァイキング)は航海者であると同時に、卓越した戦士でもありました。
特に「ベルセルク」と呼ばれる狂戦士は周囲の人々から恐れられ、驚異的な力を発揮しました。
そんな中、彼らは自分たちの戦士としてのアイデンティティを育んでいきました。
ノルマン文化の特徴
ノルマン人が築いた建築物は、彼らの信仰と権力を象徴していました。
彼らは、ロマネスク建築の発展に大きく寄与しました。
ロマネスク建築は、厚い石壁、高い塔、大規模なアーチを特徴としています。
ダラム大聖堂やカーンの聖エティンヌ修道院はその代表例で、神への祈りを空間全体で表現しました。
また教会の内部装飾や彫刻には、ヴァイキング(北欧)の神話が影響を与えたモチーフが見られることもありました。
さいごに
ノルマンディーの地は荒涼であり、リンゴの栽培に適していました。
現代でも、ノルマンディーの祭りや行事ではカルヴァドスが振舞われ、その場を盛り上げる役割を果たしているそうです。
ちなみに私は20代のときにカルヴァドスのボトルの見た目の可愛さ(ボトルの中になんとりんごが丸々一つ入っている!)に一目惚れし、それ以来ずっとカルヴァドスオタクです。
執筆者:山本和華子