世の中の「ツボ」をおさえる
人間の身体には経絡(けいらく)というものがあります。
その経絡にはそれぞれ大事なツボがあり、そのツボをおさえると、身体全体に響きます。
外交戦略にも似たお話があります。
フランス外交には、「全体の、網羅的な情報を収集する」という特徴があります。
一方、イギリス外交には、「要点をおさえて情報を収集する」という特徴があります。
結果、どちらに軍配が上がるかというと、イギリス外交でした。
誰と繋がっていくべきか
昨今、自社の社名や商品の認知を広げていくにあたり、経営者がよくやりがちなのは、
SNSのフォロー数を増やしていくことで、フォロワー数を獲得し、
FF比がほぼ1:1の割合で、ただただ漠然と、ぼんやりと認知度を広げていくこと。
それは私だったらやりませんね。
私のSNSのフォロー数もフォロワー数もすごく少ないです。
私のアカウントのフォロワー数の少なさを、私自身の価値のなさと紐づけるような人は、
最初から私とのご縁はありませんので、華麗に素通りしてくださーい★

要するに、「誰とつながるべきか」「誰と繋がることで、それが人脈のツボとなりうるか」を考えることが重要なわけです。
その上で、「この人と繋がりたい場合、Aという社会問題やBという国際情勢について、自分はどういう意見を持っているのか」
「この人と繋がりたい場合、自分はどういう理念をもって自社を経営しているのかをきちんと言えるのか」
というようなことをしっかりと準備しておく必要があるのです。
ただ漫然と、漠然と大衆と繋がっているだけでは、認知向上の効果はありません。

フィクサーになりたい
実は、私は20代のときからフィクサーになりたいと思っていました。
20代の頃は祇園でホステスをしていて、お客さまにもそういうようなことを冗談半分でよく言っていました。
私は元々そういう、参謀というか、黒幕というか、脚光を浴びないところで大きな影響を与えていく存在を「かっこいい」と思うような人でした。
別に私自身が有名になりたいわけじゃないし、世間や大衆から「すごい人」と思われたいわけじゃない。
ただ、影響力は持ちたい。
よくあるじゃないですか、恵まれずに育った女の子が、夜な夜な独学を続け、伝説のスナイパーになる話とか。
映画の見過ぎですねwwww

私の尊敬している思想家、安岡正篤さんも、そういう方でした。
表舞台には立たない。けれど、財政界との太いパイプがあった。

インフォメーションとインテリジェンスの違い
「情報」には、「インフォメーション」と「インテリジェンス」があります。
インフォメーションは加工されていないデータそのものを指し、
インテリジェンスは、情報を分析し、解釈した結果得られる加工された情報を指します。
私は、インテリジェンスを扱える女になりたい。
日本古代史を学んでいくとわかりますが、
古事記や日本書紀に書かれていないことにこそ、歴史の真実が隠されていることが多いです。
というか、世界の事象に関して言えば、
書物に書かれていない事実や真実、本質をいかに読み解いていくか、
いかに自分の頭で考えて自分なりの意見を持つことができるか、ということが、
人生において重要だと私は考えています。

ある旅人の活躍を陰で支えられる人になりたい
私は以前、ある旅人の存在を知ったというお話をしました。
その旅人は、易経でいうところの「乾為天」のような人だなって思います。
実際に現地に行って世界を観る人。
私は、易経の「坤為地」のような人。
書物から世界を観る人。
彼の活躍を、陰で支えられるフィクサーになりたい。
執筆者:山本和華子
