100分de名著 山本芳久『アリストテレス ニコマコス倫理学』要約

アリストテレスは、プラトンの弟子で古代ギリシャの哲学者です。

あらゆる分野で多大な業績を残したことから、「万学の祖」と呼ばれています。

アリストテレスの倫理学は「幸福論的倫理学」と呼ばれます。

アリストテレスは、人は徳を身につけてこそはじめて幸福を実現できると考えました。

そのため、彼の倫理学では、人間としての力量である徳を身につけることが核になってきます。

「幸福論的倫理学」とは、人間がさまざまな行為をすること、またそもそも存在していること、その究極的な目的は幸福にあると考え、どのように幸福を実現していくかを考える倫理学です。

そもそも倫理学とは、どのようにすればよい人間になれるのかを考える学問です。

アリストテレスは、「よい人間」は「よい共同体」のなかではじめて生まれてくるのであり、「よい共同体」を担う存在は「よい人間」であると考え、倫理学と政治学を不可分のものと捉えていました。

アリストテレスの倫理学は、「徳」を身につけることで「性格」をよりよい方向に変容させていき、それによって「幸福」を実現するという基本構造を有しています。

どのような人柄を形成すれば幸福な人生を送ることが出来るか、を考察するのが、倫理学という学問なのです。

人間が持っている可能性・能力を、可能なかぎり現実化していくことによって達成される充実にこそ、幸福が見出されます。

アリストテレスは、さまざまな徳の中も極めて重要なものが4つあるとしました。

①賢慮・・・判断力のこと

②勇気・・・困難に立ち向かう力

③節制・・・欲望をコントロールする力

④正義・・・他者や共同体を重んじることができる力


人間の性格や人柄は、習慣の積み重ねから生じてきます。

アリストテレスは、徳というものは生まれながらに備わっているものではないと説きました。

「徳」を身につけることは、さまざまな「技術」を身につけることと同じだと述べました。

さまざまな物事についての人々の感じ方は、はじめは千差万別ですが、やがて収れんしていく方向性があるとも説きました。

それは、ワインの味覚のテイスティングの技術について成り立つような収れん性が、徳においても成り立つのだという考え方です。

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この記事を書いた人

普段はOLやってます。仕事が楽しすぎて鳥になりそう。
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「暮らしに教養の深みと愉しみを」をモットーに、記事を執筆しています。

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