ことの発端はお釈迦様について調べていたときのこと。
私はてっきり、仏教はインド発祥で、お釈迦様もインド人だったと思い込んでいました。
しかし、調べていくうちにそうでは無いことがだんだんわかってきました。
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最近ではお釈迦様はネパール人だったことが定説となりつつあるそうですね。
それで、そこからがまた面白い。
ネパールのネワール族は、元々チベットにいた一族がネパールに移ってきたという説があることも知ります。
チベット!
地理的にはチベットとネパールは隣り合わせです。
ありうるな・・・
チベットと言えば、ダライ・ラマのチベット仏教が有名ですね。
そこで私は、もしかしたらお釈迦様はチベットがルーツなのか?という仮説も立てることにしました。
結果、それは違って、お釈迦様はネパールがルーツで、
仏教の教えはチベットへ、チベットが吐蕃(とばん)という名前の王国だったとき、つまり7世紀に伝えられたことがわかりました。
それで、もう少し調べてみると、チベットには元々「ボン教」という古代宗教があったことを知るのです。
ボン教の開祖はシェンラプミボという人物だと伝えられています。
古代チベットの儀礼を実際に行っていた人たちは、「ボン」あるいは「シェン」と呼ばれています。
「シェン」とは「牧師(priest)」の意味が当てられます。
「ボン」とは、呪文を唱えるとか、何かを引き起こすといった意味の言葉です。
古代チベット儀礼には、シャーマニズム的なトランス状態は全く見られません。
ボン教の儀礼が行われていた地域は中央チベットではなく、辺境に点在してきたそうです。
ボン教には、「ゾクチェン」という大切な教えが伝わっています。「ゾクチェン」とは「大いなる完成」という意味です。あらゆる生き物の心の本質をあるがままに捉えることで、悟りの境地に至るという実践法です。
執筆者:山本和華子
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