古典文学– category –
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古今和歌集の枕詞・序詞・掛詞・縁語・見立ての解説と、漢詩の影響について ~日本文化紹介シリーズ~
はいみなさんこんにちは。 今日は、古今和歌集について解説していきます。 古今和歌集とは、平安初期に、醍醐天皇の勅命によって集められた、勅撰和歌集です。 編集にあたったのは、紀貫之、紀友則、凡河内躬恒、壬生忠岑です。 古典和歌は、共通する美意... -
李白も尊敬していた、謝霊運という六朝文化を生きた詩人の詩の特徴とは?
はいみなさんこんにちは。 今日は、あの李白も尊敬していたという、謝霊運という詩人についてご紹介したいと思います。 謝霊運は、中国の南朝時代の詩人です。385年から433年に生きました。 南朝の時代は、「六朝文化」といって、老荘思想が盛んな貴族の文... -
『菜根譚(さいこんたん)』にはどんなことが書かれているの? ~東洋思想、古典文学のススメ~
今日は、菜根譚(さいこんたん)についてご紹介していきたいと思います。 料理本のような名前の菜根譚ですが、「堅い野菜の根も苦にせずよく咬めば(苦しい境遇に耐え忍べば)、あらゆることは成し遂げられる」とする古事に由来します。 作者は、中国の明代... -
世阿弥著『風姿花伝』入門 ~能楽の始まり、歴史から哲学、魅力まで~ ~日本文化紹介シリーズ~
みなさんこんにちは。 今日は、世阿弥の記した『風姿花伝』にはどんなことが書かれているのか、解説していきたいと思います。 世阿弥の人生と、『風姿花伝』が書かれた社会背景 世阿弥(ぜあみ)は、室町時代初期の猿楽師です。父である観阿弥(かんあみ)... -
王維の詩を楽しもう ~まるで印象派のような美しい描写~
みなさんこんにちは。今日は、王維という唐代の詩人の詩を楽しんでみましょう。 王維は、李白や杜甫と共に、唐を代表する詩人の一人です。 彼は官位も高くまで昇りましたが、官僚としてよりも、詩、絵画、音楽、さまざまな分野の芸術において一世を風靡し... -
李白の詩を楽しもう ~自由で気ままに生きる極意~
はいみなさんこんにちは。 今日は、李白(りはく)という、唐の時代に活躍した詩人の詩を楽しみましょう。 彼の作る詩はのびのびとしていて、深みのある情感にあふれ、現在でも世界中の人々に愛され続けています。 彼は、詩仙(詩の仙人)と呼ばれました。... -
古典和歌の四季を楽しもう ~平安貴族の教養を知る~ ~日本文化紹介シリーズ~
【春】 壬生忠岑(みぶのただみね) 春立つと いふばかりにや み吉野の 山もかすみて けさは見ゆらむ 現代訳) 春になったと口にするだけで、雪深い吉野山も、今朝は霞んで見えるのだろうか。 この和歌は、鎌倉時代に編纂された『新古今和歌集』に選... -
新渡戸稲造の著した『武士道』の内容をわかりやすく解説 ~『武士道』の「謎の微笑み」とは?~
『武士道』が書かれた背景 『武士道』は1899年、新渡戸稲造によって英語で出版されました。 1899年といえば、日本が日清戦争に勝利して、ようやく世界の列強の仲間入りを果たそうとしていた時期です。 世界が日本に注目していた時期にあたります。 ベルギ... -
老子の教えとは? ~現代に活かせる東洋思想~
はいみなさんこんにちは。今日は、老子の教えについて解説していきたいと思います。 老子は、紀元前6世紀頃、中国の春秋時代に活躍したとされている思想家です。 道徳を修めた老子は、自分が有名になることは望んでおらずひっそりと暮らしていました。しか... -
岡倉天心によって書かれた『茶の本』 ~侘び寂び、不完全の美学~
『茶の本』は、明治時代に思想家である岡倉天心が、欧米の読者に向けて英語で執筆したものです。 岡倉天心は、茶には日本文化や東洋文明の精神が凝縮されていると考え、茶のあらゆることを書くことを通して、日本文化の根底に流れる世界観がどのようなもの...