これまで私は、仏教の教えやキリスト教の教えをご紹介してきました。
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				今回は、イスラム教の教えについて、解説していこうと思います。
目次
イスラム教の基本の教え
イスラム教では、カアバ(現サウジアラビア)は世界の中心であり、アッラー(イスラム教の神)が地上で最初に創造した聖地とされています。
ちなみにカアバの地には、「カアバ神殿」があります。
イスラム教には、「インシャーアッラー」という考え方があります。
これは、「アッラーがお望みならば」という意味で、森羅万象は全て神の創造によるところであり、人間にできることはごくわずかに過ぎない、神の助けなしに何かができると思うのは、人間の思い上がりである、という考え方になります。
イスラム教には、5つの行い(五行)があります。
五行・・・信仰告白、礼拝、浄財、斉戒(断食)、巡礼
五行のうちの礼拝は日々の日課であり、先述のカアバ神殿のあるマッカの地の方角を向いて行われます。

アッラーと来世の信仰
アッラーとは、イスラム教における唯一絶対の神のことです。
アッラーは最後の審判の主宰者とされます。
最後の審判とは、復活の後に来世で生前の所業が裁かれる場です。
来世の信仰は、ムスリム(イスラム教徒のこと)が常に意識して生きるべきイスラム教の根本教義とされています。
イスラム建築について
私は以前、イスラム建築について解説しました。
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				しかし、根本のところを紐解くと、実は、砂漠や空き地であれ、清浄で礼拝ができる場所は、
すべてがモスク(イスラム教の礼拝堂のこと)であるとみなすことができます。
クルアーン(イスラム教の聖典、コーランともいう)にモスクの建築様式や構造の指定は書かれていません。
執筆者:山本和華子
【参考文献】中田考著『イスラーム入門』
【本を出版しました】
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