ユダヤ教は、唯一神であるヤハウェを信仰し、タナハ(旧約聖書のこと)を聖典としています。
ユダヤ教では、日々のおこないや具体的な実践を重要視しています。
イスラエル(ユダヤ)人の始祖はアブラハムとされています。
アブラハムは旧約聖書の創世記に登場する預言者で、人類救済のために神に選ばれた預言者として、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教において尊敬されています。
ユダヤ教の歴史
紀元前17世紀 アブラハム、イサク、ヤコブ(ユダヤ民族の族長)がイスラエルの地に定住し、ヤハウェの信仰を始めます。
その後、イスラエルの民はエジプトへの移住を余儀なくされます。
紀元前13世紀 イスラエルの民は、モーセに率いられてエジプトを脱出し、シナイ山でモーセ五書を授かります。
紀元前12世紀 イスラエル民族が、イスラエルの地に定住を始めます。
この後もさまざまな歴史を経て、ユダヤ教は現在にいたります。

旧約聖書
旧約聖書はユダヤ教の聖典です。
「旧約聖書」という呼び方はキリスト教の立場からみた呼び方で、ユダヤ教徒は「タナハ」と呼んでいます。
旧約聖書はヘブライ語(一部アラム語)で書かれていて、神とイスラエル(ユダヤ)人の契約がその内容の中心です。
旧約聖書には、モーセの五書(トーラー、律法)、歴史書、文学書、預言書が含まれます。
モーセの五書(トーラー、律法)・・・旧約聖書の最初の5つの書。創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記からなります。
歴史書・・・イスラエル人の歴史について書かれています。
文学書・・・人生のアドバイスや生きるために役立つ教えについて書かれています。
預言書・・・預言者が神から受け取った言葉などが書かれています。
モーセはシナイ山にて、トーラーだけでなく、口伝で語り継ぐべき律法(タルムード)も神から授かりました。

新約聖書
新約聖書は、イエス・キリスト以後の神と人間の契約について書かれています。
新約聖書は、福音書、歴史書、書簡、預言書からなります。
福音書・・・マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの福音書
書簡・・・使徒パウロや弟子たちが各地の信徒や教会に向けて書いた手紙
執筆者:山本和華子




