引き寄せの法則の本とか読むと、「墓参りや先祖に感謝することが大事」と書いてあることが多いですが、
私はなかなかそれができませんでした。
私はあまり自分の過去について語ることはありませんが、まぁ、言ってしまえば、典型的な虐待サバイバーです。
唯一、父方のじいちゃんばあちゃんには可愛がってもらえていたというか、心配されていたかな。
ただ、私が住んでいたのは母方の家だったので、毎日が地獄でした。
独り暮らしを始めたとき、同じく虐待サバイバーの子と仲良くなって、
「めっちゃわかるー!!!!」って意気投合したエピソードが、
「お前、施設入るか?」って言われて、この地獄から抜け出したい一心で「施設に入りたい!!!!」って懇願すると、暴力を振るわれるというお話でした。
ウチだけなんかな?と思っていたので、意気投合できて驚きました。
そういう家って、世間体はめっちゃ気にするから、外面だけは良いんですよね。
子を家庭内ではゴミ扱いするけれども、周囲からは「良い家族」だと見られたい。
私は、母方の祖母から一番ゴミ扱いされていた(今振り返れば、私の母も、母方の祖母からゴミ扱いされていたんだろうと思う)んだけど、急に新聞を持ってきて、「お前は新潟少女監禁事件を知ってるか?お前はその女の子より恵まれてるんだからな、わかってんのか」と言われたこととかも記憶に残ってますね。
まぁ確かに、新潟少女監禁事件の女の子と比べたら、私は恵まれてるのかもしれないね・・・

家族からゴミ扱いされると、本当に自分がゴミなんじゃないかと思うようになって、自分自身でさえも自分のことをゴミ扱い(セルフネグレクト)するようになるんですよね。
自分のことを大切だと思えなくなる。
でもまぁ、私はあの犬神家の一族のような地獄から抜け出して、奇跡的に生き延びているのですが、
今振り返ると、母親に対し、
「私を産んだこと」
ただそれだけに対して、私は感謝できると思えるようになりました。
私には推しがいるのですが、私が奇跡的にその推しと同じ時代に、同じ宇宙で生まれてこれたのは、
それは母のおかげです。
それのみが、母の私に対する役割であり、その役割が、そこで果たされたんだろうと思います。
執筆者:山本和華子
【本を出版しました】
失業。依存症。大借金。
ひきこもりニート、自己破産一歩手前。
人生のドン底を、何度も経験した。
何をしても不器用で、努力が結果につながらない日々。
それでも筆者・山本和華子は、人生を諦めなかった。
絶望の中で何を考え、
どんな小さな行動を、どんな心持ちで積み重ねてきたのか。
そしてなぜ、「作家として生きる」という道に辿り着いたのか。
赤裸々な言葉で綴られたこのエッセイは、
今まさに人生で苦しんでいる人、
「もう一度やり直したい」と思いながら立ち止まっている人に、
そっと寄り添う一冊です。



