『レオン』は、1994年に公開された、フランスとアメリカの合作映画です。
監督 リュック・ベッソン
出演 ジャン・レノ ナタリー・ポートマン ほか
ニューヨークを舞台に、孤独な殺し屋と、麻薬密売組織に家族を殺された少女の交流と復讐の戦いを描いています。
ジャン・レノはモロッコ、カサブランカ生まれのフランス人俳優です。
カサブランカといえば、映画「カサブランカ」を思い出されますね。
ナタリー・ポートマンは、イスラエル出身のアメリカ人女優です。
登場人物
マチルダ
黒いボブヘアとチョーカーがチャームポイント。フライトジャケットをオシャレに着こなす彼女の姿は大変大人びています。
レオン・モンタナ
殺し屋だった彼は、友達を作ることができませんでした。唯一心を許していたのは、「最良の相棒」である観葉植物。彼は植物のお世話を日課としており、彼やマチルダが植物のお世話を行うシーンは、作中でも印象的に描かれています。
ノーマン・スタンフィールド(通称スタン)
麻薬取締局の刑事でありながら、実は麻薬取引を裏で牛耳る人物です。
マチルダの最愛の弟を殺したために、スタンは彼女の恨みを買いました。それで、マチルダはレオンのもとで復讐を目論みます。
トニー
レオンとマチルダがよく訪れるレストランの店主、トニー。しかしその裏の顔は、イタリアマフィアのボスで、レオンの雇い主です。
いざ、鑑賞
がっつりネタバレしていきますね。
今回、『レオン 完全版』を観るのが2回目なのですが、改めて、マチルダがびっくりするほど可愛いことに気付かされます。
割と最初から、観葉植物がキーポイントとして頻繁に出てきます。1回目に観たとき気にも留めていませんでしたが、今回再度見たときには、かなりのシーンに観葉植物が出てきたことに驚いています。
それから、ジャン・レノのことは「イケオジ」だと思っていましたが、よく見ると、純朴な顔をしているなという印象。
レオンは本当は、朴訥としていて、純朴な人柄なのかもしれません。
レオンが観葉植物を、「根が無いから(自分とよく似ていて)好きである」と表現しているシーンがあり、そこで私は、小津安二郎監督の邦画『浮草』で若尾文子が「私じゃアカンのや」と、将来の恋愛における幸せを強く否定し諦めようとしているシーンを彷彿としました。
レオンも、何かを諦めるために、根の無い観葉植物のお世話をしているのかもしれません。
レオンがマチルダと交流を深めていくうちに、トニーに「人の役に立ちたい」というお願いをするシーンが印象的でした。
人は、誰かと出会うことで変わっていくのですね。
また、トニーが「レオンに女でもできたな」と勘繰ったそののちに、レオンがトニーのお店に訪れたときに、まさか少女を連れてくるとは思ってもみなかったのか、戸惑いと驚きを見せるトニーの表情が可愛い。
最後の、レオンとマチルダの別れのシーンに胸キュン。
エンディングテーマの「シェイプ・オブ・マイ・ハート」がまた映画『レオン』の魅力さを増しています。
執筆者:山本和華子
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