【岡山県のオススメ観光スポット】桃太郎伝説(温羅伝説)が残る鬼ノ城に行ってきました

岡山県は、桃太郎伝説や備前焼など、魅力にあふれる地域です。

また、桃やマスカットの生産地としても有名です。

古代、岡山の地は吉備国として栄え、そこは出雲やヤマトと並ぶ強国でした。

350年、大和朝廷は全国を統一しました。

当時、朝鮮半島には、高句麗(こうくり)、新羅(しらぎ)、百済(くだら)、任那(みまな)といった国々があり、領地を争っていました。

当時大和朝廷は、高句麗や新羅とは敵対関係にありましたが、百済とは良好な関係にあり、人や文化の交流も盛んでした。

百済は660年に、高句麗により滅ぼされましたが、その際には百済から日本列島に亡命してきた人々が多数おり、大和朝廷は快く受け入れていました。

 なぜならば百済の人々は、当時の日本には無い高度な技術を持っていたからです。

その百済からの亡命中の中に、製鉄の技術を持った「温羅(うら)」の一族がいました。当時の大和朝廷は、まだ青銅器しか持っていなかった時代です。

温羅の一族が定住した場所が、吉備の国、すなわち現在の岡山県総社市でした。当時の吉備の人々は、彼らを温かく迎え入れていたようです。

温羅の一族は鉄器を造る技術を持っており、鉄で農機具などをつくることで吉備の農業発展に貢献していたため、当時のリーダー的存在だったと考えられています。

当時の吉備では、温羅は慕われる存在でしたが、大和朝廷はその一族を反政府集団(すなわち鬼)とみなしました。

温羅討伐のために大和朝廷が送り込んだ人物が、吉備津彦命(きびつひこのみこと)でした。

激戦の末、血吸川において温羅は敗北してしまいます。

現在の岡山県総社市には、「鬼ノ城(きのじょう)」があります。そこは、温羅一族の造った山城でした。

鬼ノ城では、当時の建築技術や水の管理技術のレベルの高さを知ることができます。

執筆者:山本和華子

【本を出版しました】

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