フルート奏者、上野星矢『フルート・ソナタ』 ~極上のクラシック音楽を聴いてみたシリーズ~

はいみなさんこんにちは。

今日は、フルート奏者である上野星矢さんの演奏による『フルート・ソナタ』をご紹介していきたいと思います。

フルート・ソナタは、ロシア人作曲家のプロコフィエフが作曲しました。

プロコフィエフは、20世紀の大作曲家の一人であると認識されています。

目次

プロコフィエフ フルート・ソナタ ニ長調

【第1楽章】

優しいメロディーから始まり、その旋律が何度も続いていく安定感のある作品です。

【第2楽章】

こまやかに動いていく音色が面白い作品です。陽気で楽しい曲。

華やかなメロディーのあと、少し穏やかな顔をみせるが、再びこまやかな旋律に戻ります。

最後の終わり方が割と激しめで、フルートもこんな表現をするんだという驚きがあります。

【第3楽章】

第1楽章・第2楽章ともまた違う、穏やかで優しく、少し憂いを帯びた作品です。

ピアノの伴奏が怪しく動くも、最後は安定した和音に着地し、聴いていて心地の良い曲です。

【第4楽章】

爽快で軽快な作品です。

音の高低の上がり下がりがとても激しい曲です。

フルートのことはよくわかりませんが、吹くのがより大変なんじゃないかと思う作品です。

カール・ライラッケ フルート・ソナタ 「ウンディーネ」

ドイツロマン派の作曲家、カール・ライラッケがフリードリヒ・フーケの小説『ウンディーネ』に着想を得て作曲されたのが、この作品です。

小説『ウンディーネ』は、水の精霊ウンディーネと、騎士フルトブラントとの恋を描いたものです。

【第1楽章】

怪しげで、キャッチーな耳に残るメロディから始まります。

フルートの音色に続き、ピアノの豊かな旋律が続く、そしてフルートに旋律が再び返されていく、という場面が幾度が繰り返されます。

【第2楽章】

序盤はこまやかに音色が動きます。

中盤、ピアノののびやかなメロディに移り、そしてまたフルートののびやかなメロディが加わります。

ウンディーネの幸福感たっぷりの甘い恋愛を彷彿とさせる作品です。

【第3楽章】

終始、最高に幸せたっぷり、情緒たっぷりなメロディに包まれます。

【第4楽章】

第3章とは打って変わり、まるで転げ落ちていくような激しいメロディーから始まります。

中盤、高くのびるフルートの旋律がとても切なく、悲しく聴こえてきます。

最後は穏やかで、優しいメロディで締めくくられます。

執筆者:山本和華子

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