The Super Cellistsによる『ザ・スーパーチェリスツ』 ~極上のクラシック音楽を聴いてみたシリーズ~

はいみなさんこんにちは。

The Super Cellistsとは、ヴァイオリニストである高嶋ちさ子さんプロデュースのチェリスト・ユニットのことです。

メンバーは、古川展生さん、江口心一さん、中条誠一さん、森山涼介さん、西方正輝さん、小林幸太郎さん、大宮理人さん、佐山裕樹さんです。

目次

アストル・ピアソラ リベル・タンゴ

アルゼンチン出身の作曲家、アストル・ピアソラ作曲のタンゴの作品です。

情熱的な旋律が、南米のムネアツなラテンスピリッツを伝えています。

ピアソラは従来のタンゴをもとに、クラシック・ジャズの要素を融合させた独自の演奏体系を生み出しました。

強いビートと重厚な音楽構造の上に、センチメンタルなメロディーを展開させました。

バッハ 管弦楽組曲 第3番 第2曲 エール

この曲は「G線上のアリア」という名でも知られています。

エールとは、Airのフランス語読みです。イタリア語でアリア、という意味です。

アリアとはそもそも、旋律的かつ情緒的で、既存の舞曲のカテゴリに属さない曲を言います。

ロッシーニ 歌劇 「ウィリアム・テル」序曲

イタリアのロマン派の作曲家、ロッシーニによる作品です。

一曲の中にいくつもの異なる場面がぎゅぎゅっと凝縮したような作品です。

はじめは、嵐の前の静けさのような、何かが始まるのではと思わせる演奏から始まります。

その後、あま~い幸せで豊かなメロディが奏でられます。

そして曲調はガラリと変わり、運動会でおなじみの、あの快活なメロディーがずんずんと進んでいきます。

サン=サーンス 動物の謝肉祭 「白鳥」

フランス人のロマン派の作曲家、サン=サーンスが作曲した「白鳥」。

動物の謝肉祭は全部で14曲からなり、いろいろな動物の名前のつけられた小品からなる組曲です。

とくにこの「白鳥」は、大変に美しいメロディーで、広く親しまれています。

その旋律はまるで白鳥の美しい姿を表現したかのようです。

モンティ チャールダーシュ

チャールダーシュ(チャルダッシュ)とは、ハンガリーのダンス音楽のジャンルです。

ハンガリー語の「酒場」という意味の「チャールダ」に由来します。

19~20世紀にかけて活躍したイタリアの作曲家、モンティによる曲です。

もともとマンドリンのために書かれた曲ですが、ヴァイオリンやピアノ向けに編曲したものがよく知られています。

低音の美しいメロディーから始まり、なんとも哀愁の漂いまくる、重力感たっぷりのメロディーに移ります。

その後、よく知られるチャールダーシュのすばやく激しいメロディーとなります。

ロドリゲス ラ・クンパルシータ

ウルグアイ出身の作曲家、ロドリゲスが作曲した、タンゴの名曲です。

クンパルシータとは、イタリア語の「Comparsa(仮装行列)」がなまったもので、カーニバルに参加する仲間のために作曲されました。

美しく滑らかな前奏の後、あの有名な、快活なタンゴのメロディが始まります。

そして曲調が変わり、流れゆく哀愁の、ノスタルジックな風景のメロディーに移ります。

執筆者:山本和華子

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