【島根県のオススメ観光スポット】出雲氏の神話ゆかりの地、荒神谷遺跡に行ってきました

島根県は、縁結びや商売繁盛の神さまをまつる出雲大社の地として知られ、毎年全国からカップルや経営者が訪れます。

また、世界遺産にも登録された石見銀山がある地としても有名です。石見銀山は、江戸時代に最も重要な銀の産地として世界的に知られており、遺跡や街並みが保存されてきました。

島根県の出雲地方は「神話のふるさと」と言われるように、神話とゆかりの深い場所が数多く存在します。

島根県には、国の史跡に指定された遺跡、荒神谷遺跡があります。1983年、広域農道の建設に伴い、遺跡分布調査が行われました。その際、調査員の一人が田んぼのあぜ際で須恵器(すえき、古墳時代から日本で作られた土器)の破片を拾ったことがそもそもの始まりです。

翌年1984年から始まった本格的な発掘調査により、銅剣358本が発掘されました。それは、当時の日本古代史学・考古学界を大きく揺るがす大発見でした。

さらに翌年の1985年には銅6個、銅矛16本が出土しました。のちにこれらは全て「島根県荒神谷遺跡出土品」として国宝に指定されています。

この遺跡群は、いつ誰が、何のために埋めたのかなど、詳しいことはほとんど分かっていません。

それまでは「出雲王国」を具体的に証明できるものがなかったため、神話の域を脱することはありませんでした。しかしこの発見を機会に、神話は一気に現実味を帯びることとなりました。

執筆者:山本和華子

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