推しの好きなところ、むちゃたくさんある
以前、私はある旅人の存在を知ったというお話をしました。
彼の好きなところはたくさんあります。
与えられた切り札を元に、自分で自分の人生を切り開いてきたところとか、
学歴や職歴のような「装飾」を一切武器にしなくても魅力的に生きているところとか、
たくさんのファンの心を大きく動かしてきたところとか、
本気で真摯に、まっすぐひたむきに生きているところとか、
生粋の数寄者であるところとか、
アーティストとして、誇りをもって自分の作品を世に出そうと努力しているところとか、
自分のやりたいことをたくさん実現してきたところとか。
でもね、最近、もう一つ見つけました。
人の痛みを知っているからこそ、人に優しいところ。

私は優しい人間ではない
ちなみに私は、まったく優しい人間ではありません。
自称繊細さんのナヨナヨした自称優しい人とか、世界で一番嫌いな人種であるくらいに、
私はあんまり自分の人生に、「優しさ」というものを重視してきませんでした。
優しさってなんなんだろね。
港区女子がサラダを取り分けることなのか?
女が泣いてたら男が「話きこか?」って言うことなのか?
「私は優しい人間なので」と自称することなのか?
どうなんや。

本質的な優しさとは
私も含めなんだけど、「誰かの役に立ちたい」って、人類ほぼ全員思ってる世の中やん。
彼は、それを実際に行動に移してる。
本当にかっこいいなって思う。
彼の行動は、彼自身が、人の痛みを知っているからこそ実行してきたことなんだろうなって思う。
本質的な優しさとは、その人の、強さのことなんだと思う。
彼は、今はもうね、マイケル・ジャクソンみたいなキラキラのスーパースターですが、
たぶんなんだけど、最初から強い人だったわけじゃなくて、
努力して、強くなった人なんだと思う。
だからこそ、人の痛みがわかる。

エンパワーメントを高める
ちなみに、私は自分で自分のことをまったく優しい人間ではないと自己評価していますが、
私の言葉や生きてきた道を見てくれた人が、
何か気付きを得たり、人生を変えたいと心から自覚できるようになったりするような、
その人の本来持っている潜在的な力を引き出す(エンパワーメント)ような手助けができる人間にはなりたいと思っている。
執筆者:山本和華子
