エチオピアの基本情報

正式名称 エチオピア連邦民主共和国
首都 アディスアベバ
言語 アムハラ語(公用語)
エチオピアの歴史 古代~中世まで
伝説によれば、紀元前10世紀頃、古代イスラエル王であるソロモン王と、
シバの女王の息子であるメネリク1世が統治したのが、エチオピアの始まりとされています。
以後、歴代皇帝は、自らをこのメネリク1世の子孫と位置付け、「ソロモン王朝」として正統性を主張しました。
紀元前5~紀元前1世紀頃、現在の北エチオピアに「アクスム王国」が成立し、紅海・インド洋交易で繁栄しました。
アクスム王国は、ローマ帝国・インド・アラビア地域と、象牙・金・香料などを取引し、
「世界の四大強国」に数えられるほどの経済力を持ったとされています。
4世紀、エザナ王の時代にキリスト教を受容して国教化し、キリスト教王国となりました。
独自の文字「ゲエズ文字」とコイン鋳造を行い、高度な国家体制と文化を築きました。
7世紀、イスラム教の拡大によって紅海交易を掌握され、アクスム王国は経済基盤を失って衰退しました。
その後、11~12世紀頃に台頭したのがザグウェ朝です。
ザグウェ朝は、ラリベラ周辺を拠点とした新王朝です。
ザグウェ朝の王たちは、現在世界遺産となっているラリベラ岩窟教会群を建設したことで知られています。
1270年、イクノ・アムラク氏がザグウェ朝を倒し、「ソロモン朝」を開きました。
このソロモン朝が、その後20世紀のハイレ・セラシエまで続く長期王朝の基礎となります。
18世紀、「諸公侯時代(ゼメネ・メサフィント)」と呼ばれる戦国期に入ります。
皇帝は名目上の存在となり、実際には諸侯が各地域を支配する分裂状態が続きました。
エチオピアの歴史 近代
19世紀中頃、諸侯割拠を武力で抑え、再統一へ導いたのがテオドロス2世です。
その後メネリク2世が即位し、近代化政策を積極的に進めました。
19世紀末、イタリアがエチオピアを保護国化しようとしましたが、
1896年のアドワの戦いで、エチオピア軍がイタリア軍を撃破しました。
この勝利により、エチオピアはヨーロッパ列強による植民地化を免れることになりました。
世界大戦後、エチオピアはアフリカ統一機構(OAU、後のAU)本部を、エチオピアのアジズアベバに置き、
パン=アフリカ運動の中心を担う一方、国内では貧困や格差問題が残り、反体制運動が拡大しました。
パン=アフリカ運動とは、ヨーロッパ諸国による植民地化による支配を脱し、人種差別の撤廃と平等な世界を作ることを目指す運動です。
1974年、軍部による革命により当時の皇帝は退位させられ、ソロモン朝に由来するエチオピア帝国は終焉します。
1995年、新憲法に基づく「エチオピア連邦民主共和国」が成立しました。
エチオピアの政治・主要産業・経済
エチオピアは、連邦共和制(民族ごとの州)です。
政治的課題は、内戦が発生することが多く、民族ごとの利害対立が強いことです。
エチオピアの主要産業は、農業です。
農業がGDPの大部分を占め、国民の約7割が農業に従事しています。

主な作物はコーヒーです。エチオピアはアラビカ種のコーヒー豆の発祥の地とされており、
エチオピアコーヒーは世界的にも有名です。
エチオピアでは、カリオモン(コーヒーセレモニー)と呼ばれる、日本の茶道のような独特の作法があります。
その他の作物に、トウモロコシや小麦があります。
エチオピアの経済の特徴は、近年は高成長経済で、アフリカ有数の成長率であることです。
インフラ投資が活発で、政府が経済を強くコントロールしており、国営企業が多いことも特徴です。
エチオピアの世界遺産 ラリベラの岩窟教会群

標高約3000メートルの場所にあるラリベラの聖堂群は、ザグウェ朝の7代国王ラリベラの命により、
12~13世紀に建造されたキリスト教聖堂群です。
岩を掘り下げて造られています。
最初に造られたとされている聖堂はマリアム聖堂で、屋根や彩色され、内部は壁画で装飾されています。
最後に造られたのは、十字形の箱のような造形のギョルギス聖堂です。
ラリベラの岩窟教会は、古代ローマやギリシャ、ビザンツ帝国の建築様式などの影響を受けて造られました。
エチオピアの工芸品 木彫り作品

エチオピアは木彫り文化が盛んで、一刀彫のものも多く見かけます。
椅子やコーヒーテーブルなどが多く彫られています。
執筆者:山本和華子
写真提供:写真ac https://www.photo-ac.com
イラストは、生成AIにて作成しました。
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