日本の伝統芸能の一つ、「舞楽」とは? 振鉾、迦陵頻と胡蝶、蘭陵王の演目の解説

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舞楽とは

舞楽とは、雅楽の楽曲を伴奏にして行われる舞のことです。

日本古来の様式、神楽歌(かぐらうた)、久米舞(くめまい)、倭舞(やまとまい)などに基づくものと、

外国の様式に基づくものの2種類に大別されます。

中国大陸や中央アジア周辺に起源をもつ舞楽を「左方の舞(左舞)」、

朝鮮半島に起源をもつ舞楽を「右方の舞(右舞)」と言います。

左舞は唐楽という音楽によって、赤い装束で舞われます。

右舞は高麗楽(こまがく)という音楽によって、緑の装束で舞われます。

振鉾

振鉾(イラスト)

振鉾(えんぶ)は、周代の武王が、「まさかり」を手にして、天下を平定したことを誓った様子を表現した舞です。

舞楽の曲は、たいていの演目は左方か右方かのいずれかに属することになっていますが、

この演目は、「左右兼帯」と言われ、左方と右方の双方の舞人によって舞われます。

この演目は「振鉾三節(えんぶさんせつ)」と表現され、三度繰り返して舞われます。

迦陵頻と胡蝶

迦陵頻(イラスト)

迦陵頻(かりょうびん)」は、天竺の祇園寺の完成を祝う場に、

「迦陵頻伽(かりょうびんが)」という鳥が飛来したことが由来とされている演目です。

胡蝶(こちょう)」は、「迦陵頻」と番をなす右方の舞です。

蘭陵王

蘭陵王(イラスト)

蘭陵王(らんりょうおう)」は、激しく動く「走舞(はしりまい)」を代表する演目です。

左方の赤い装束に、金色の面を着けて舞います。

この舞にまつわる逸話には、古代中国、蘭陵王長恭(らんりょうおうちょうきょう)が、

戦になったときに、恐ろしい形相の面をつけて戦いに挑み、勝利を収めたというものがあります。

執筆者:山本和華子

参考文献 南谷美保『四天王寺 聖霊会の舞楽』

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