ギリシャの主要産業・有名企業・観光・文化・美術

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ギリシャの観光(世界遺産)

ギリシャの世界遺産に、アテネのアクロポリスがあります。

アテネの都市計画の根本にはギリシャ神話があり、神話に基づく神殿が残ります。

プラトンやソクラテス、アリストテレスなどの哲学者がアクロポリスのアゴラに集まり、哲学や政治を論じ、民主制が行われるなど、その後の世界に大きな影響を与えました。

アテネのアクロポリスの神殿群の中でも、圧倒的な存在感を放っているのが、パルテノン神殿です。

パルテノン神殿は、ペルシャ戦争の勝利を祝ってアテナに捧げられた神殿です。

神殿の円柱は、中央にふくらみをもたせるエンタシスという技法が用いられています。

このエンタシスの技法は、日本の法隆寺の金堂にも見ることが出来ます。

ギリシャ美術

ギリシャ美術は、紀元前7世紀ごろから紀元前3世紀ごろまでに栄えた古代ギリシャの美術のことです。

古代ギリシャの美術は、アルカイック期、クラシック期、ヘレニズム期の3つに分けられます。

ギリシャ美術全体に通じる特徴として、人体の誇張や抽象化をしない、自然主義的な表現が挙げられます。

ギリシャ美術では、神々をいかにして表現するかが重要でした。

ギリシャの文化

オリーブはギリシャの食卓に欠かせない食材の一つです。

2004年のアテネオリンピックでは、オリンピック関係者への公式土産として、高品質のオリーブオイルが配られました。

ギリシャは、エーゲ海、地中海、イオニア海と3つの海に面しています。

そのため、魚介を使った料理が発展しました。

ギリシャはワイン作りのルーツの1つで、紀元前3000年代には既にワインを作っていたとされています。

ギリシャの中でも特に個性の強いワインは、サントリーニ島のアシルティコという白ブドウからつくられています。

このブドウは完熟しても酸味が落ちないという特徴を持ち、高いアルコール度数と高い酸味を味わうことができます。

ギリシャの有名企業

●フォリフォリ・・・ギリシャ発祥のファッションブランド。宝飾、腕時計、鞄などを取り扱う

●ヘレニック(自動車、造船メーカー)

●ミソス(ビールブランド)

ギリシャの主要産業

●海洋産業

エーゲ海、イオニア海、地中海という3つの海に囲まれているギリシャは、船舶保有量が世界第4位を誇る海運大国です。

●農業

オリーブの生産量は世界第3位と突出しています。その他、綿やタバコの栽培もさかんです。

●観光業

観光業はギリシャのGDPの約20%を占めるほど、この国の重要産業となっています。

ギリシャ危機とは何だったのか

ギリシャ危機とは、2009年10月にギリシャで行われた政権交代の際に明らかになった一連の経済危機のことです。

政権交代が起きるまで、ギリシャの財政赤字はGDP比で5%と報告されていました。

しかし、新政権時には、旧政権下の財政赤字がなんとGDP比12.7%に到達していたことが判明しました。

ギリシャはEUに所属しているため、欧州全体を巻き込む国際問題へと発展しました。

【ギリシャ危機の原因】

1、公務員への手厚い保護

子どもと高齢者を除くと4人に1人は公務員で、これは世界的に見てもかなり大きな割合でした。

これにより、財政が緊迫していました。

2、年金支給開始年齢の早さ

当時、ギリシャの年金支給開始年齢は55歳でした。

また、現役世代の所得に対する年金の割合が79%と、他の先進国と比べてかなり高い割合となっています。

執筆者:山本和華子

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