地球は、地域それぞれに、独特の風土や気候があります。
モンスーンとか、季節風とか、地震が起こりやすいとか。
その風土や気候が違えば、人の生活や考え方も変わる、という学説があります。
それを研究する学問の一つに、環境考古学があります。
今日はその環境考古学について、少し見てみようと思います。
農耕と人類の叡智について
農耕の起源について、これまでの研究では、人類は賢くなっていくことで農耕を始めるようになった、
とされてきましたが、最近の研究によると、別の考えが主流になっています。
地球の気候が悪くなって、人類はやむを得ずに農耕を始めるようになった、
ということが最近わかってきたそうです。
人類の叡智というのは、ボトムアップというようりはどちらかというと、
資源や環境、風土という条件によって、トップダウンによって築かれてきたのかなと私は思いました。

イースター島のモアイ像

イースター島には、5世紀くらいに人間が住み始めました。
そして10世紀頃からモアイ像が造られるようになります。
モアイは島の海岸部に立っており、すべて陸を向いています。

モアイ像は15~16世紀がピークでしたが、突然、モアイ文明は崩壊してしまいます。
16世紀後半から、「モアイ倒し戦争」が始まります。
その戦争は、人口増加や資源枯渇の深刻化が背景にあったそうです。
その資源枯渇というのは、現地の人々が無計画に森林を伐採し、環境破壊が起こることで発生したとされています。
そういうことも、環境考古学では研究されているのですね。
執筆者:山本和華子
参考文献 安田喜憲著 『環境考古学のすすめ』
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