マグダラのマリアとは、どんな女性だったのでしょうか ~女性から見たマグダラのマリアについて~

私は以前からマグダラのマリアに関心がありました。

彼女に興味を持ったきっかけは、以下の2点です。

・なぜマグダラのマリアは、自分は愛する人に愛される資格があると思えたのでしょうか。仮に彼女が罪深い女性だったとしたならば、「こんな私なんて、愛される資格なんてないんだ」と思ったのではなかろうか?

・マグダラのマリアは、自分が愛している人、しかもその愛している人は当時の有名人なわけで、自分がその愛している男性のそばにいることで、他の女性から嫉妬されたり、他の女性の信者がイエスのもとから離れたりというようなことはなかったのか?

今回は、岡田温司著『マグダラのマリア』を読んで、真実を探っていこうと思います。

余談ですが、岡田先生の著書は、私が学生の頃から愛読しており、今でも本当に深い学びが得られます。

目次

マグダラのマリアとは?

マグダラのマリアとは新約聖書に登場する女性で、イエス・キリストの熱心な弟子の一人です。

悪霊を追い出された後、イエスに従い、十字架の死まで付き添い、復活したイエスに最初に出会った人物ともされています。

自分の罪を悔い改めた女性と描かれることもあります。

福音書・外典で描かれるマグダラのマリア

新約聖書の福音書において、福音の旅、キリストの磔、埋葬、復活において、マグダラのマリアは登場します。

福音書には、マグダラのマリアの罪や悔い改めについては言及されていませんでした。

外典の「マリヤによる福音書」は、マグダラのマリアに捧げられたものです。

この外典においてマグダラのマリアは、幻視を見る力に恵まれた預言者のような存在、

そして他の弟子たちを励ます使徒として登場します。

この外典では、ペテロが、マグダラのマリアの存在をできるだけ制限しようとしていたことが読み取れるのだそうです。

つまりペテロは、特別にイエスの寵愛を受けていたマグダラのマリアに対して嫉妬していたのだそうです(本書の第1章より)。

ちなみに当時、女性使徒(十二使徒という意味ではない)は複数人いたそうですが、

他の女性使徒によるマグダラのマリアへの嫉妬というものは記述されていませんでした。

まぁ、ペテロが嫉妬するくらいですから、他の女性使徒からもあったと考える方が自然でしょうね。

マグダラのマリアによる悔い改めと奉仕、愛の行為

ソロモン王の作と伝えられている祝婚歌「雅歌(がか)」で歌われた花婿と花嫁は、

それぞれイエスとマグダラのマリアにあてはめることができるそうです。

ソロモン王・・・紀元前10世紀、ヘブライ王国の全盛期の王。エルサレムにヤハウェ神の神殿を建設。彼の死後、王国は南北に分裂。巨富を築き、「ソロモンの栄華」と言われた

そのマグダラのマリアは、高価なナルドの香油を1リトラ(約300グラム)たずさえて来て、

イエスの足に注ぎ、自分の髪でそれを拭いたと伝えられています。

本書を読み終えて

本書を読み終えて、色々思うことはありました。

まず、そうですね、、、イエスの言葉を伝えようとしてきたあまたの伝道師は、誰ひとりとして本当のマグダラのマリアの心を伝えようとしてこなかったんだな、という落胆の気持ちがあります。

それから、キリスト教の歴史には、女性修道士によるマグダラのマリアとの心理的な同一化の体験があるそうですが、私はあんまりやりたくないなぁ~って正直思っちゃいました。

いやだって、パートナー(いないけど)の殉教(自らの信仰のために命を失うこと)は望まんよ、、、

好きな人(?)の死を暗示するのとか絶対したくないって思っちゃう。絶対長生きしてほしいじゃん。

それと、「アート」というと現代に生きる我々は、さも高尚な教養の一つと捉えがちではありますが、

実際はパトロンや経済力という側面もありますし、

男性画家による女性イメージ、理想化と軽蔑、

あとは当時の女性の社会的地位の低さも相まって、

マグダラのマリアが正しく描かれることがなかったんだなと思いました。

なんか、、、どの作品も、男性画家やパトロンによる「己の欲望の投影」として描かれているようで、

汚らわしく思えてしまう・・・

きも~~~~wwww

てか、お前らによるマグダラのマリアの娼婦としての姿~みたいな考察とか、

ほんまにキモイからwwww

こっちからしたら、マグダラのマリアが娼婦だったかどうかとか、心の底からどうでもいいからな。

イエスをどんな心で愛していたかとか、そっちの方が知りたかったんで!!!

結局、分からずじまいでしたよ、、、

なんか、どうでもいいんでしょうか???

え?

人類の半分は女性ですけど???

てか、地球上に生まれた女性たちはみんな、どんな心でパートナーを愛してきたんですか???

家父長制社会で駒として利用されてきただけなんでしょうか?

執筆者:山本和華子

【参考図書】

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