ピアニスト、藤田真央『Passage』 ~極上のクラシック音楽を聴いてみたシリーズ~

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リスト 19のハンガリー狂詩曲 第2番

全19曲存在する、ハンガリー出身のロマン派の作曲家、フランツ・リストが作曲したハンガリー狂詩曲。

このハンガリー狂詩曲のなかで、第2番は特に有名です。

曲の終わり近くに、自由に即興的な演奏をします(これをカデンツァといいます)。

狂詩曲は英語ではラプソディーと呼ばれ、自由な形式で民族的な題材などを表現した楽曲です。

ゆったりとしたテンポで始まり、徐々にテンポをあげていき最後は華々しく色鮮やかに終わります。

フランツ・リストの音楽の特徴は、とにかく超絶技巧であることです。

ハンガリー狂詩曲 第2番は、どんよりとした、ゆっくりしたペースで始まります。

その後、幻想的なキラキラした情景が続いた後、またどんよりとしたメロディに戻ります。

そして再び幻想的なキラキラした情景が続きます。

ペースが徐々に速くなっていき、小気味よいリズムとなっていきます。

モーツァルト ピアノ・ソナタ第18番 K.576

ウィーン古典派を代表する作曲家、モーツァルトによるピアノ・ソナタ。

【第1楽章】軽快なリズムで始まります。明快なメロディで聴きやすく、すっと私たちを引き込んでくれます。

【第2楽章】第1楽章とはまた異なり、ゆったりとした美しいメロディーが特徴的です。

【第3楽章】三拍子の急速で快活な音楽(これをスケルツォと言う)として知られています。華麗な音色がキラキラと散りばめられています。

ショパン ピアノ・ソナタ 第3番

ポーランド出身のロマン派の作曲者、ショパンによるピアノ・ソナタ第3番です。

【第1楽章】序盤は、鮮烈に始まります。その後ノクターンのような美しいメロディーに移ります。

そして最後はセンチメンタルな美しさを表現しました。

ショパンの様々な角度を慈しめる一曲です。

【第2楽章】三拍子の急速で快活な音楽(これをスケルツォという)です。

ネズミと猫の(トムとジェリーの?)追いかけっこのようなすばしっこさが表現されるような冒頭部分から始まり、その後マイルドな低音でメロディが奏でられます。

【第3楽章】重装な序奏のあと、流れるように美しいメロディー(これをカンタービレという)が続きます。

ゆっくりとしたテンポ(これをラルゴという)で、まるで荘子の胡蝶の夢のような、幻想的で夢うつつのメロディと和音が続きます。

執筆者:山本和華子

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