メソポタミア文明の歴史と古代神話「ギルガメシュ叙事詩」の解説

目次

メソポタミア文明の歴史

メソポタミア文明四大文明の一つで、チグリス川とユーフラテス川流域に発生した古代文明です。

紀元前3500~紀元前3000年の間、シュメール人による都市国家が多く形成されていった時期が、メソポタミア文明の始まりとされています。

その後、メソポタミアの地では、

●アッカド人によるアッカド帝国が築かれる

●アムル人による古バビロニア王国が建国される、この時代にハンムラビ法典が編纂され、国内の秩序を保った

ヒッタイト人が、紀元前17世紀に小アジア(アナトリア高原)に国家を築いた

ヒッタイト人が築いたとされるハットゥシャ(トルコ)

●アッシリア帝国の台頭、新バビロニアの勃興に続き、アケメネス朝ペルシャによるメソポタミア地域の支配

というような歴史が刻まれて行きました。

メソポタミア文明の都市文明や技術

メソポタミア北部の地域では小麦が栽培され、南部地域には深い森がありました。

ペルシャ湾に繋がる地域は、海洋生物資源にも富んでいました。

メソポタミア文明地域は、一般に「肥沃な三日月地帯」と呼ばれ、農業に適した土地とされていますが、

肥沃ではなかった地域もありました。

そのような肥沃ではなかった地域では、外部から人工的に水を供給する必要があり、灌漑技術が発展しました。

木材や金属などの資源は東方や北方から輸入しなければならず、貿易ルートが発達していき、交易の発展に繋がりました。

紀元前3500年頃の都市国家には、ピラミッド型の宗教的聖塔、「ジッグラト」が建てられました。

ジッグラト(イラスト)

初期メソポタミア文明の中で最大の都市と言われた「ウルク」では、愛と戦いの女神「イアンナ」を祀っていました。

メソポタミア文明は、楔形文字が発明された文明としても知られています。

楔形文字は、ビールやパンなどの商品目録を作成・記録する目的で使用されていました。

ギルガメシュ叙事詩の内容、あらすじ

ギルガメシュ叙事詩は、古代メソポタミアで生まれた世界最古の文学作品です。

●ギルガメシュ・・・ウルクの王。神と人間の血を引く半神的存在。

●エンキドゥ・・・自然の聖霊のような存在から、文明社会へと招かれた人物で、ギルガメシュの親友。



ギルガメシュは、武勇に優れた偉大な王でした。しかしその反面、暴君として恐れられることもありました。

女神アルルは、粘土をこねて「エンキドゥ」と作り、大地に置きました。

そしてギルガメシュとエンキドゥは出会い、互いに友情が芽生え、固い絆で結ばれていきます。

二人は遥か遠くにある森に棲む、フンババという名の怪物を倒しに出かけます。

フンババは強敵でしたが、二人は力を合わせて撃退します。

ある日、ギルガメシュに袖にされて怒り狂った女神イシュタルが、

強大な力を持つ牛をギルガメシュに差し向けました。

イシュタルが放った牛は襲い掛かりますが、ギルガメシュとエンキドゥはその牛を打ちのめします。

しかしその後、エンキドゥに悲劇が訪れます。

神々から「牛を殺した償い」として、死を宣告されてしまいます。

エンキドゥは嘆き悲しみますが、ギルガメシュと語り合いながら、静かに最期のときを迎えます。

友を失ったギルガメシュは悲しみに暮れながら、永遠の命を求め、

不死の秘密を知るウトナピシュティムという人物のもとを訪れます。

ウトナピシュティムはギルガメシュに、大洪水の話を聞かせ、海底にある永遠の命を司る植物の存在を教えます。

ギルガメシュは海に潜ってその植物を手に入れますが、ウルクへ戻る途中でその植物は蛇に食べられてしまいます。

ギルガメシュは失意のまま、ウルクへと戻っていくのでした。

執筆者:山本和華子

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