国際情勢を見て、どんな風に投資判断をしていくか
1、地政学的危機・・・ロシアのウクライナ侵攻から、原油・天然ガス・小麦の価格上昇、軍需株の急騰を予測することができます。
2、金融政策転換・・・アメリカの中央銀行であるFRBによる利上げから、ドル高、新興国通貨の下落を予測することができます。
3、技術覇権争い・・・米中半導体戦争により、台湾TSMCや日本の製造装置メーカー株の上昇を予測することができます。
4、経済圏の再編・・・EUの拡大やTPP、RCEP(地域的な包括的経済連携協定、東アジアや東南アジアの国々による貿易にまつわる協定)の興隆により、加盟国の輸出企業株へ資金の流入を予測することができます。
5、人口・社会動態・・・インドや東南アジアの人口増加により、消費やインフラ投資の拡大を予測することができます。

歴史的先例から学ぶ
●オイルショック(1973年、1979年)
中東戦争、OPECの原油禁輸が原因により、オイルショックが起こりました。
オイルショックにより、原油価格が4倍に膨れ上がり、エネルギー関連株が急上昇しました。
また、カナダやノルウェーなどの資源国の通貨も上昇しました。
このとき、エネルギー企業、金、資源株が「インフレ耐性資産」として注目されました。
●冷戦終結(1989年~1991年)
ソ連が崩壊し、東欧市場が自由化・資本主義化しました。
このとき、新興国ファンドや東欧投資ブームが起こりました。
ドイツの統一によるユーロ圏経済成長を見越し、ドイツ株やドイツの不動産市場が上昇しました。

●中国のWTO(世界貿易機関)加盟(2001年)
中国がWTOに加盟したことにより、世界の製造業サプライチェーンが中国に集中しました。
このことにより、鉄鉱石、海運、製造機械関連の株が上昇しました。
●リーマンショック(2008年)
リーマンショックにより、米国金融政策とグローバル信用が収縮しました。
世界的に株が暴落し、その反面、金(Gold)や国債は安全資産とみなされました。
「量的緩和」を見越して、後に株や金を長期保有した投資家はこのとき、大きく利益を得ました。
●アラブの春(2011年)
中東民主化運動により、政治不安に陥りました。
その結果、原油価格が上昇し、産油国通貨とエネルギー企業株が上昇しました。
この政治不安の時、資金逃避先(スイスフランなど)に資金が集中しました。
執筆者:山本和華子
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