世界の民族舞踊 ~ヨーロッパ、西アジア編~

目次

マズルカ(ポーランド)

マズルカは、農民の踊りが士族や貴族の間に伝わったものです。

19世紀~20世紀にかけて、フランスやドイツでは、「ポルカ・マズルカ」と呼ばれていました。

色鮮やかな民族衣装を着た男女が、優雅に、そして軽快に踊ります。

ポロネーズ(ポーランド)

「ポロネーズ」とは、フランス語で「ポーランドの舞曲」という意味です。

ポロネーズは3拍子で、緩やかな速度で踊られます。

輪になって踊ることは、麦の発育を促進する願いが込められており、大きな輪というのは太陽を表しています。

わかこのひとり言:なぜ、ヨーロッパでポーランドの舞踊だけが有名なのでしょうね。ショパンの影響か、もしくは「異国情緒」というニュアンスで好まれたのかもしれませんね。あと、ポロネーズはマズルカよりも優雅でゆったりとしていて、「ザ・宮廷」というイメージがあります。

メヌエット(フランス)

「メヌエット」という名称は、「小さい、きちんとした」という意味で、足のステップが小さく、優美に踊られることから、この名前がつきました。

メヌエットの足のステップは、大地を踏むことで邪悪な霊を追い払う意味がありました。

わかこのひとり言:日本の伝統的な舞踊にも、反閇(へんばい)といって、大地を踏むことで邪悪な霊を追い払う、もしくは封じ込める動きがありますね。

フラメンコ(スペイン)

アンダルシア地方に伝わる舞踊が、15世紀以降に都市部に入り、ジプシー(ロマ)たちに影響を与えて発達しました。

ギターと靴の音による激しいリズムの競演、華麗な足さばきが特徴です。

ダンサーが一瞬、激しい動きを止め、ポーズを取ることを「デスプランテ」と言います。

わかこのひとり言:南国スペインらしい、艶やかでビビッドな色合いの衣装ですね!また、踊りも「ザ・宮廷」ではなく、酒場で踊るジプシーのイメージのダンスだなと思います。

タンヌーラ(エジプト)

タンヌーラとは、アラビア語で「スカート」を意味します。

この華麗でダイナミックな舞踊の起源は、イスラーム神秘派のスーフィーの宗教舞踊です。

タンヌーラの踊りは、トルコの旋回舞踊を、エジプトの民族音楽に置き換えて発展させたものだと考えられています。

メヴレヴィー旋舞(トルコ)

トルコは古来より、東西文明の交差点として栄えました。

イスラム神秘主義(スーフィー)のメヴレヴィー教団は、トルコの哲学者メヴラーナにより、13世紀に設立されました。

旋回舞踊は、ネイの船の響きに導かれて陶酔していくうちに、アッラーとの合一を果たすことを目的としています。

わかこのひとり言:たしかに違いますね!エジプトのタンヌーラは、「ザ・中東の音楽」という感じでしたが、トルコのメヴレヴィー旋舞の音楽は、低音がしっかりしていて、ややゆっくりで、神秘性があるような印象があります。「見せる」「聴かせる」音楽ではなく、「内側」に入っていくような音楽。

執筆者:山本和華子

参考文献:宮尾慈良著『これだけは知っておきたい 世界の民族舞踊』

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