17世紀のオランダといえば、バロック期の画家、フェルメールやレンブラントが有名ですね。
その時代、オランダは経済においても黄金時代を謳歌しました。
なぜオランダは、17世紀に経済もアートも大興隆できたのでしょうか。
その理由を解説していきます。
16世紀後半、オランダとイギリスは、カルヴァン派新教徒(プロテスタント)を保護し、
彼らの商工業技術を活かして発展しました。
当時、オランダもイギリスもレベルの高い造船技術を有し、海外進出を積極的に進めます。
17世紀以降、オランダとイギリスがアジアと直接交易をすることで、中継地点だった中東や没落を始めます。
オランダとイギリスは17世紀初頭、東インド会社という史上初の株式会社を樹立します。
オランダは1621年、西インド会社(新大陸のことを当時そう呼んでいました)会社を設立し、
新大陸方面にも本格的に進出します。
またオランダは、イギリス産の毛織物製品を大陸で売る「小売り商社」としても活躍しました。
17世紀前半は、まさに「オランダの黄金時代」でした。

しかしその後、オランダに陰りが見えてきます。
イギリスはオランダに対する経済依存を断ち切るために、
1651年、イギリスは航海条例を発布し、オランダとの通商を事実上禁止します。
その後、三度にわたる英蘭戦争が起き、その三度ともオランダが敗北してしまいました。
そして、オランダの覇権はイギリスに奪われていくようになります。
執筆者:山本和華子
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