ギリシャ建築
ギリシャ文明では、いくつもの地域共同体がそれぞれにまとまり、海上交通や交易が発達しました。
紀元前8世紀頃から、各地で文明的な共同体が発達し始め、その共同体はポリス(都市国家)と呼ばれました。
紀元前5~紀元前4世紀には、アテナイがギリシャ文明圏の中心的存在となりました。
その時期、パルテノン神殿やエレクテイオンなどの神殿群が造られました。
これが、西洋建築の古典の原点となりました。

パルテノン神殿は、女神アテネに捧げるために建てられました。土台は石灰石、柱には大理石が使用されています。

エレクテイオンは、アテナイの王であるエレクテウス、女神アテネ、海神ポセイドンの三神を祀る神殿です。神殿の南側には、六人の美しい女人像柱が神殿を支えています。
【ギリシャ神殿建築の特徴】
●主要財は石財
●まぐさ式構造(水平の横架財である梁を、柱で支える構造形式です。日本建築もまぐさ式構造です。)

ローマ建築
ローマ建築はギリシャ建築に比べ、建築規模が非常に大きくなりました。
古代ローマ帝国の建築で重要なのは、アーチ構造です。
アーチの技術は、メソポタミア文明や古代エジプト文明周辺で発生しました。
そのアーチの技術を、ローマは発展させていきました。
ローマ時代には、天然のコンクリートを作っていました。


パンテオンとは、115~125年頃、ハドリアヌス帝によって建てられた、ローマ最大の円蓋(えんがい)建築です。

高い技術力を持ったローマ建築では、395年の東西ローマ帝国の分裂によって、
「集中式」と「バシリカ式」と呼ばれる2種類の異なる宗教建築が展開しました。
集中式は東ローマ帝国で、バシリカ式は西ローマ帝国で主流となりました。
【ローマ建築の特徴】
●アーチやドームといった建築方法が採用される
●天然コンクリートが使われる
●集中式とバシリカ式が造られる
執筆者:山本和華子
参考文献 中谷礼仁著 『実況・比較西洋建築史講義』
写真提供:写真ac https://www.photo-ac.com
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