インドの音楽
インドの音楽には、北インドのヒンドゥスタニー音楽と、南インドのカルナータカ音楽の二大潮流があります。
ヒンドゥスタニー音楽は、13世紀にイスラム王朝の影響を受けて発展した、北インドの古典音楽です。
即興性の高い演奏が特徴で、宮廷を中心に発展してきました。
カルナータカ音楽は、南インドを中心に発展してきた音楽で、厳格な理論に基づいた演奏が特徴です。
インドの民族舞踊であるバラタナーティヤムは、カルナータカ音楽によって演奏されています。

まさかの!ヴァイオリンが使われている・・・!そしてそのヴァイオリンが、カルナータカ音楽に非常に馴染んでいる。
個人的には、北インドの音楽よりも、南インドの音楽の方が「聴いたことのある、異国情緒漂う民族音楽」という印象を持ちます。
北インド音楽も南インド音楽も、非常にスピード感のある音楽ですね。
【シタール】

シタールは、北インド発祥の弦楽器です。ジャズシンガーのノラ・ジョーンズの父、ラヴィ・シャンカルは、世界的なシタール奏者として知られています。
アンデスの音楽(フォルクローレ)
フォルクローレとは、南米アンデス地方の伝統音楽です。
アンデス地方は、ペルー、チリ、ボリビアなどの地域を含んでいます。
フォルクローレは、先住民の伝統音楽と、スペイン系の音楽が融合して完成されました。
ペルーの「コンドルは飛んでいく」や、アルゼンチンの「花祭り」が有名です。
【ケーナ】

ケーナは、ペルー、ボリビアなどが発祥の縦笛で、木や竹などで作られます。

インドネシア(ジャワ島・バリ島)の音楽
インドネシアの、さまざまな大きさの鍵盤打楽器による合奏の民族楽器を、総称して「ガムラン」と言います。
ガムランは主にジャワ島やバリ島で演奏されています。
ガムランの音楽は、神々を楽しませ、儀式の場に降臨していただくための「捧げもの」として発展しました。
バリ島の民族舞踊、ペンデットやレゴンにはガムランが演奏されます。

【ガムラン】

ガムランは、鍵盤打楽器です。青銅や竹で作られています。
モンゴルの音楽
モンゴルの伝統的な民謡には、オルティン・ドー(長い歌)と、ボギン・ドー(短い歌)という、2つの形式があります。
オルティン・ドー(長い歌)は、歌詞の一音節が長い間伸ばされ、長い曲となります。
ボギン・ドー(短い歌)は、世代から世代へと口頭伝承で歌い継がれています。
モンゴルには、「ホーミー」という独特な歌唱法があります。
1人の歌い手が2つ以上の音を同時に出す歌唱法です。
【馬頭琴】

馬頭琴は、モンゴルを代表する擦弦楽器です。棹の先に馬の頭が彫刻されています。
ケルトの音楽
ケルトの音楽は、アイルランド、スコットランド、ウェールズなどケルト文化を持つ地域で生まれた音楽です。
ケルト人は、口伝によって神話や伝説、歴史的な出来事を歌い継いできました。
またケルト人は、自然を崇拝し、風、雨、大地などを音楽で表現してきました。
【バグパイプ】

バグパイプは、リード式の木管楽器です。

執筆者:山本和華子
【本を出版しました】
『アジアの民族文化 ~美術・音楽・建築がわかる~』



