中国とロシアの政治思想は、どのように変わっていったのか? 政治体制の歴史を踏まえてわかりやすく解説

目次

中国

毛沢東の後を継いだのは、鄧小平(とうしょうへい)でした。

1978年、鄧小平は経済を自由化しました(改革開放)。

中国は現在、南シナ海における覇権樹立を狙っていますが、

この動きは、1970年代、鄧小平の時代に立案された「列島線」という概念がもとになっています。

この「列島線」は、東シナ海と南シナ海、さらにはサイパンやグアムあたりの太平洋までを、

中国海軍の支配下に置くという内容です。

中国の本音は、この海域から、米軍に出ていってもらいたい、という思いがあるようです。



中国の狙いは、資源とシーレーン(海上輸送ルート)の確保です。

南シナ海には、石油や天然ガスなどの海洋資源が大量に眠っています。

南シナ海はまた、中国が石油を輸入する上での海上交易の要衝でもあります。

輸送ルートの中でも最大の要衝は、マラッカ海峡なのですが、

現在マラッカ海峡には、アメリカ第7艦隊がいます。



2013年、習近平は「一帯一路」計画を提唱しました。

2015年、一帯一路構想インフラ整備へ融資する役割を担う国際金融機関として、

「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」を立ち上げました。

しかし、実は、日米主導の「アジア開発銀行」というものもあり、それはすでに機能しているのです。

ロシア

ロシア革命とは、1904年と1917年に、ロシア帝国で起きた革命のことです。

この革命によってロシア帝国は滅び、ソ連が誕生しました。

1917年、レーニンが指揮するボリシェビキ(共産党)が、

帝政ロシアを倒すために立ち上がったロシア革命には、たくさんのユダヤ人が参加していました。

ユダヤ人は、帝政ロシアにおいて迫害を受けており、ユダヤ人にとって帝政ロシアは、倒すべき相手でした。

レーニンの母方がユダヤ系で、トロツキーもユダヤ人でした。



その後、レーニンが死去すると、共産党内部でスターリンとトロツキーの権力闘争が起こります。

トロツキーをはじめとするユダヤ人たちは、「世界革命」を掲げて、西欧諸国での革命を優先しました。

一方スターリンは、自身のエネルギーをソ連の建設にすべて振り向けました。

トロツキーはスターリンとの権力闘争に敗北し、ソ連ではスターリンによる独裁体制が誕生しました。

スターリンによる迫害を逃れるために、トロツキストたちはソ連を脱出し、世界各国に散らばって行きました。

トロツキストの目標は、世界革命を起こし、「真の社会主義国家」を建設することでした。



1991年、ロシア大統領のエリツィンは、ソヴィエト連邦からの脱退を宣言します。

この瞬間に、ソ連は崩壊しました。

エリツィンはロシア経済を立て直すために、国際通貨基金(IMF)の緊急融資を受けました。

そして、ロシア市場を開放しました。

しかし、当時のロシアにおいて自由化の恩恵を受けたのは、

外国資本や新興財閥(オリガルヒ)だけで、国民はあまり恩恵を受けることができませんでした。




第2代プーチン大統領の時期、外国資本に握られていた会社を、次々に国営化していきました。

また、保険や年金制度を整えました。

プーチン大統領は、国民に利益を還元するために最善を尽くしました。

執筆者:山本和華子

参考文献 茂木誠著『世界の今を読み解く 政治思想マトリックス』PHP研究所

【本を出版しました】

世界は、こんなにも豊かで、面白い。
本書『はじめて学ぶ世界地図』は、世界各国の魅力を一冊に凝縮した、オールカラーの入門書です。

歴史、政治、主要産業といった基礎知識から、世界遺産、伝統料理、工芸品まで、多角的な視点で丁寧に解説しています。

さらに、豊富な写真やイラストをふんだんに掲載。
文字だけでは掴みきれない文化の空気感や、人々の暮らしの彩りを、視覚的にも楽しめる構成になっています。

「世界のことを知りたいけれど、何から始めればいいかわからない」
「旅行気分で、気軽に異文化に触れてみたい」
そんな方にこそ手に取っていただきたい一冊です。

ページをめくるたびに、新しい国との出会いがある。
この本が、あなたと世界をつなぐ最初の一歩になりますように。

【Youtubeはじめました】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次