人生で初めて購入したCD
あなたが人生で初めて購入したCDは何ですか?
私は中学生のときに購入した、ヴァン・ゲリス作曲のFIFAワールドカップの公式テーマソング、「アンセム」です。
久々に聴いても、良すぎる。
最高です。
当時のベッカム、めっちゃイケメンでしたよね!
・・・・ごめんなさい、当時のサッカー選手、ベッカムしか知らないかもwww
ヴァン・ゲリスはギリシャ人の作曲家なのですが、
彼は、日本の和太鼓と韓国のサムルノリの魅力を引き出し、一つの曲を作りました。
さらに、ヴァン・ゲリスはシンセサイザー奏者ということもあり、
このアンセムは、シンセサイザーで演奏されているバージョンもあります。
最先端の楽器で、伝統的な民族音楽を表現するってすごくね????
と、当時の私は中学生ながらに思っていました。
(改めて今聴いてみると、そんなに伝統的な音階や旋律ではないことに気付くが)
「今にも何かがはじまる」という高揚感を感じさせる曲だと思います。

高校野球と吹奏楽部
私の人生は、割といつも、音楽がそばにあったような気がします。
高校生のときは吹奏楽部に入部し、トランペットを担当していました。
(本当はアルト・サックスがやりたかったのですが、経験者優先ということで、断念www)
私は定期演奏会よりも断然、夏の高校野球の応援の方が楽しかったです。
「青春してる!!!!」って感じ(笑)
たいていの高校には応援歌の中にドラゴンクエストの「戦闘のテーマ」があるのですが、
(元野球部の方や、元吹奏楽部の方ならわかるはず)
ウチの高校にはその戦闘のテーマの楽譜がなかったので、少し残念でした。
ただ、XJAPANの「紅」やタッチ、アフリカンシンフォニー(なつかしすぎだろwww)などの演奏は、
めちゃめちゃ楽しかったです。
ちなみに私は、サッカーのルールは全然わからないけど野球のルールはだいたい理解できて、
昔は高校野球をテレビで観ながらスコアブックとかつけてました(懐かしい)。

祇園のクラブで洋楽三昧の日々
私は20代のとき、祇園のクラブでホステスをしていました。
京都にはグローバル企業が多く、私が働いていたクラブには、
本社の日本人のお客様と支社の外国のお客様が一緒に来店なさることがよくありました。
そのような接待のお席には、ママは必ず私を呼んでくださいました。
なぜなら、私は洋楽が歌えるからですwwww
私は英語を話すことはできませんが、洋楽を歌うことでその場を盛り上げたり、
お客様を楽しませたり、そしてちゃっかり自分も楽しんだり(笑)していました。
音楽は国境を超える、と肌で実感しました。
人間が創造してきたもの
私は以前、『「絵」と「音」を同時に学ぶ クラシック音楽と西洋アート』という本を出版しました。
私は、音楽、美術や工芸、建築など、人間が創造してきたもの全てを紐解いていくのが好きです。
色んな共通性、もしくは差異性が見えてくる。
音楽一つとっても、西洋のざっくりしたクラシック音楽もあれば、スコットランドのケルト音楽、
日本の雅楽や長唄、端唄、能の謡、
中東の微分音や独自の旋法など、世界にはあらゆる音楽の歴史があります。
しかも面白いのは、
初めて聴いた音楽でも、
「あ、これはドビュッシーっぽいな」とか、
「これはショパンっぽいな」とか、
「ケルトの民族音楽っぽいな」とか、
そういうのが分かるのって面白いなって思うんです。
(この話は認知心理学の「特徴量の抽出」に繋がっていくのですが)
私は個人的に、チェロとオーボエの音色をこよなく愛しているのですが、
人によって好みが分かれるのも面白いですよね。
私はマーラーは全く聴かないですけど、マーラーが好きな方はすごいマーラーを愛していますよね。
私が音楽キュレーションを続ける理由
私はこのブログで長い間、音楽キュレーションを続けています。
なんで続けてるんでしょうね。
まぁ音楽が好きだからなんですけれども(笑)
私は一応、作家として、「言葉」で世界を描写する生業をしているのですが、
「美しい音色の機微を言葉で表現してみたい」って思ったのがそもそものはじまりかもしれません。
人間、生きていると、ハッと心が大きく動かされる機会とか、
その出会いによって自分の人生が大きく変わっていく機会ってあると思うんです。
ヴァイオリニストの庄司紗矢香さんの演奏を聴いたときとか、
元芸妓の岩崎峰子さんの生きざまを知ったときとか、
天龍寺の庭園を観たときとか、
岩井俊二監督の映画を観たときとか、
私はそういう自分の心を動かしてきたたくさんのSomethingを、
もっとたくさんの人にも知ってほしい、と思うようになったとともに、
自分の言葉でそのSomethingを表現してみたい、と思うようにもなりました。
もはや私のエゴイズムですよ(笑)
自分の感性に忠実でありたい。
そして私もいつか、誰かの心を大きく動かしていける作家になりたい。
執筆者:山本和華子
